広報講演録
第69回適塾路地奥サロン
ヘルスケアから読み解く まちづくりへの社会的インパクト
講師:加登 遼 氏(大阪公立大学 大学院生活科学研究科)
日時:2025年4月25日(金)18:30~
場所:アルパック大阪事務所 大会議室+オンライン開催

第69 回適塾路地奥サロンでは、大阪公立大学大学院講師の加登遼氏をお招きし、「ヘルスケアから読み解くまちづくりへの社会的インパクト」をテーマにご講演いただきました。
JR 総持寺駅の開業が近隣エリアに与えた医療費削減効果や、泉北ニュータウンで展開された健康アプリ「へるすまーと泉北」による歩数増加効果、茨木市の文化・子育て複合施設「おにクル」の開館が居住者の歩行時間増加に影響を与えた事例など、実際の研究成果をもとに、医療データや歩行データを用いて、施設整備などのまちづくりの施策効果を「健康」という観点で定量的に評価する手法をご紹介くださいました。
質疑では、データを継続的に取得し、都市政策に活かすには、資金をどう確保するかという問いが投げかけられました。市場に出回らない医療データなどを扱う民間企業との連携や、自社サービスを通じたデータ取得の内製化が今後の可能性として示唆されました。
「ウォーカブル」や「ウェルビーイング」が注目される中、まちづくりの成果を「健康」という観点で、さらに医療費の削減など定量的なエビデンスのもと評価できるようになると、これまでと違った説得力が生まれると感じました。計画づくりをはじめ、今後の業務にも活かしたいヒントを多くいただいた回となりました。
(吉岡 志穂)