広報講演録

第67回適塾路地奥サロン

名古屋駅裏 から駅西へ ―東海道新幹線とリニア新幹線をめぐる開発主義―

講師:林 浩一郎 氏(名古屋市立大学人文社会学部 准教授)

日時:2025年2月21日(金)18:30~

場所:名古屋国際センタービル5階 第6会議室+オンライン開催

第67回適塾路地奥サロン「名古屋駅裏 から駅西へ」 ―東海道新幹線とリニア新幹線をめぐる開発主義―

 第67回適塾路地奥サロンは、名古屋市立大学大学院人間文化研究科准教授である林浩一郎氏をお招きしました。今回の適塾路地奥サロンは初めて名古屋での開催となり、「名古屋ならではのお話が聞きたい」と事務局で論文を検索し、リニア新幹線の開通に伴う名古屋のまちづくりの研究をされている林先生に話題提供をお願いしました。
 林先生は、特に名古屋駅西エリアをフィールドに、都市の変化と住民の暮らしを生の声や写真資料から緻密に分析し、社会学の視点から社会の潮流に位置付け、これまでとこれからの駅西のまちづくりを分析・構想しようと試みる研究をされています。名古屋駅西は俗に言う駅裏と呼ばれる場所で、そのルーツは戦後の闇市に遡ります。東海道新幹線の開通により闇市は消え去りましたが、十数年前までは夜の店が立ち並び夜通しネオンの灯りが煌々と街を照らしているような場所でした。その風景が一変するきっかけになったのがリニア新幹線の開発工事です。まちからネオンが消え、まさにその場所にリニア新幹線の駅舎が建とうとしています。そのまちの変化に伴い、そこで暮らす人々の生活も劇的に変わろうとしている様子は実に興味深く、駅西エリアには今までほとんど縁がなかったのですが、まちづくりに関わるコンサルタントとして、名古屋駅西は目の離せない場所になっていると思いました。
 会場には、論文共著者の木田先生、植田先生、駅西のまちづくり協議会のメンバーをはじめ名古屋駅周辺のまちづくりに関わってきた方々、再開発に関わるゼネコンの社員、名古屋の若手設計者や学生等が集まり、様々な視点から忌憚のない熱い議論が繰り広げられました。また名古屋で開催してほしい!との声もたくさんいただき、良い時間になったと思います。
(石橋昂大)