広報講演録

第57回適塾路地奥サロン

パブリックスペースとプライベートスペースを つなぐデザイン

講師:門脇 宏治 氏(株式会社GK京都 常務取締役/株式会社GK設計 関西事務所所長)

日時:2023年8月25日(金)18:30~

場所:アルパック大阪事務所 大会議室+オンライン開催

第57回 適塾路地奥サロン

 第57回適塾路地奥サロンでは、株式会社GK京都の門脇宏治氏をお招きし、パブリックスペースとプライベートスペースをつなぐデザインのあり方についてお話いただきました。
 講演では、「マイクロパブリック」という概念がキーワードとしてあがりました。従来の「パブリック」は「不特定多数の人々」に合わせる(人が公共空間に合わせる)ようにつくられていることから、個別ニーズへの対応が困難である一方で、「マイクロパブリック」は「近隣住民」に、日常的に利用される場として、個別ニーズに対応可能な空間である(公共空間が人に合わせる)という考え方です。
 事例としてご紹介いただいた富山市ブールバール広場では、沿道空間に芝生や丘、デッキ、タープ等が緩やかに組み合わせられ、沿道全体に一体感が創出されるとともに、利用者が思い思いに過ごすことができる多様な小さな空間が生まれていました。
 最近では、外で読書したりパソコン作業をしたりする人も多く見かけますが、パブリックとプライベートの境界を柔軟にデザインし、住民が自分だけのお気に入りの場所を見つけ、愛着を持ってもらうきっかけとなりうる「マイクロパブリック」をつくることの重要性を感じました。
(竹中健起)