広報講演録
第56回適塾路地奥サロン
愛される コモンズをつくる
講師:松村 淳 氏(社会学者)
日時:2023年7月28日(金)18:30~
場所:アルパック大阪事務所 大会議室+オンライン開催

第56回適塾路地奥サロンでは、社会学者の松村淳氏をお招きし、著書「愛されるコモンズをつくる」の内容を中心に私的空間を交流の場等として公に開く「コモンズ」についてお話いただきました。
講演では、現在の都市の課題である私的空間と公共空間の分断、公共空間の機能不全等から生まれる暮らしの豊かさや交流の喪失、その発生過程について読み解き、私的空間である自宅の一部を開放したりカフェ等を地域の交流の場として開いていこうとする取組を課題に抗う一つの手段として示し、その開かれた空間を「コモンズ」と呼び、可能性と課題について意見交換を行いました。
「コモンズ」には「街場の建築家」の関わりが重要として、「建築家が設計し、住宅用途だけでなく交流等の目的をもった空家活用」への補助金を設け個別の事例を誘導する制度を神戸市で提案したというお話が個人的には非常に興味深かったです。質疑の中で「コモンズ」の定義について議論になったのですが、今回お話しいただいた「コモンズ」は人と人、人と空間が結びつき社会や都市の中での居場所となるような温かみを感じました。そのような場をどう作っていけるか今後の人生で考えていきたいです。
(高瀬咲)