広報講演録

第36回適塾路地奥サロン

イタリアの小さな町 暮らしと風景 ~地方が元気になるまちづくり~

講師:井口 勝文 氏(建築家・メルカテッロ名誉市民)/猿渡 彬順 氏(元西宮市都市計画部長)

日時:2021年7月16日(金)18:30~

 第36回は井口勝文氏を講師に、猿渡彬順氏をコメンテーターにお招きし、中部イタリアの小さな町、メルカテッロを舞台にした「イタリアから学ぶ豊かな暮らし」についてお話をいただきました。
 前半は、井口さんがメルカテッロでの生活を通して感じられた、美しい風景をはじめとしたイタリアの豊かな暮らしと、自分たちで工夫しながら地域経済を循環している商・農・工業などの様子をご紹介いただき、後半は、それらを支える風景計画を最優先にした都市計画と、地方分権を徹底した地方自治のしくみについてご紹介いただきました。
 井口さんは、これらの豊かさの背景には、郷土愛がとても大きく関わっており、まずは「自分たちは十分豊かである」ことを自覚することの重要性と、小さな町でも、自分たちで何とかしようと努力し、工夫する姿勢をイタリアの豊かな暮らしから学ぶことができるのではないかと示唆されていました。
 イタリアと日本、社会的な背景や価値観は違っていても、まずは自分の町の良いところに気づくことは、地方のまちづくりを考える原点であると感じました。
(新開夏織)