広報講演録

第34回適塾路地奥サロン

コロナ禍で都市は変わるか ~欧米都市からの報告~

講師:矢作 弘 氏(龍谷大学研究フェロー・博士)

日時:2021年5月14日(金)18:30~

場所:アルパック大阪事務所 大会議室+オンライン開催

 第34回では「ポストコロナの都市のかたち」と題して龍谷大学研究フェロー矢作先生にお話しいただきました。
 コロナ禍において、感染拡大抑制のためには、個人・企業・団体、私たちはソーシャルディスタンスを徹底的に実施しなければなりません。その動きの中、地下鉄をはじめ、大都会における公共交通機関は集団感染の原因と叩かれ、高密度都市に対する批判の声がありました。それに対して、先生はアメリカの幾つかの都市の人口密度、そのまちに住んでいる人の構成、所得、インターネットへの接触等を分析した上、高密度都市が感染症に潜在的にリスクが高いが色々な客観的な条件も重なるため、一概にコンパクトシティを批判することができないと述べられました。また、社会に定着しつつあるリモートワークに対して、矢作先生は「コロナ禍はリモートワーキングの追い風になるが、突風にならない」とコメントされました。実際、リモートワークを推進している御本家のGAFAの中でも、オフィスに呼び戻す動きが見られています。最後に、歴史上のパンデミックや災害を経験した都市のハードのかたちを分析しながら、先生は都市が危機から甦ると強調されました。
(ホアン ゴック チャン)