都市計画コンサルタント協会の新しいビジョンづくりに関わって

都市デザイン

  • レポート

 2023年は都市計画コンサルタント協会が発足して50年目、また2013年の「新たな時代の都市づくりに向けて-新生都市計画コンサルタント協会のビジョン-」の策定から10年が経過するということで、今般、新しい協会ビジョンが策定されました。私も新しいビジョン策定の議論に関わらせていただきました。
 新しいビジョンは、「これからの都市計画」「これからの都市計画コンサルタント」「これからの都市計画コンサルタント協会」の3部構成になっています。内容の詳細は文末のURLからご確認いただくとして、ここでは議論の経過で私が感じたことを記します。まず、コンサルタントという呼び名について、「何をやっている人かわからない」「だまされそう」など、どこかうさん臭さがつきまとい、学生など若い人にとっては「都市プランナー」の方が親しみやすいとの議論がありました。私個人的には上から目線ぽい「プランナー」よりも「コンサルタント」の方がクライアントに寄り添う感じがして好きです。
 また、新しいビジョンにも記載がありますが、都市計画が培ってきた技術というものがあります。例えば「…複雑なものを把握し分析する技術」「人々の多様な思いを総合化する技術」といったものです。こうした技術はを持つ人は実は世の中にそれほど多くはなく、またそれは都市計画に関わらず様々な社会問題への対応にも広く役に立つものではないかと思っています。つまり、これからの都市計画コンサルタントは都市計画だけにこだわっているのはもったいない、というのが私の持論です。
 今回のビジョンでは一般の方にも読んでいただきやすいよう、ビジュアル版(要旨)も作成されています。ぜひ一度ご覧いただければと思います。

ビジョン本編
https://www.toshicon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/Vision_2023_report.pdf

ビジョン要旨
https://www.toshicon.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/Vison_2023_summary.pdf

 
《Profile》
坂井 信行(さかい のぶゆき)
東京事務所長。
入社以来、景観・都市デザイン分野の業務に数多く携わり、幅広い視点から「景観」を捉える取組を続けている。
リベラルアーツへの関心が強く、博物館学芸員の資格も有する。
主な著書に『地域のチカラ』(共著、自治体研究社)、『都市・まちづくり学入門』(共著、学芸出版社)など。

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