INTERVIEW高田 剛司

地域産業イノベーショングループ
チームリーダー 平成8年度入社

地域産業イノベーショングループ ソーシャルデザインチームの高田。柔和な表情で、言葉を選びながら語る姿から、誠実な仕事ぶりがにじみ出る。チームリーダーとして、ひとりの先輩としてたくさんの話をしてくれた。

22年前もアルパックは、まちづくりの多様な分野に取り組んでいた。それが入社を決めた理由です。

私が都市計画コンサルタントの会社に就職を希望していた22年前、どこの会社も、建築や土木の学部など理系出身者が多い時代でした。私は文系出身で、学部ではアメリカの地域研究を専攻し、都市問題に興味がありました。
大学院に進んでからは、発展途上国の低所得者向け住宅政策について研究をしました。ゆくゆくは発展途上国の都市問題の解決に役立ちたいと考えていたのですが、ふと気づくと、日本の都市計画についてなにも知らなかったんです。外国のことに取り組むのに、日本を知らないのでは役に立たないのではないかと思い、就職活動では日本の都市計画コンサルタント会社を片っ端から調べました。
業務実績を見ると、当時はハード整備が中心の会社が多かったのですが、アルパックは、調査、構想・計画づくり、そして建築設計と幅広い領域をカバーしていました。分野も、都市計画や住宅計画はもちろん、交通、環境、産業、観光、文化などまちづくりの幅広い分野に取り組んでいました。地域の現場に入り込んでまちづくりをしたいという思いもありましたので、アルパックを選びました。

グループの縛りなく
仕事ができるのがいいところ。

地域産業イノベーショングループは、農業振興や6次産業化などの地域活性化に取り組むグループと、ものづくりや文化振興、商業振興、観光まちづくりなどに取り組むグループの2つがあります。とはいえ、グループやチームの縛りなく仕事ができるのもいいところだと思います。

アルパックには営業社員がいないので、取り組みたい仕事があれば自らプロジェクトリーダーになって、テーマや対象地域に最適な人選をしてチームをつくります。私も他のグループに声をかけることもあれば、声をかけられることもあります。
アルパックの働きやすさは、ガチガチに決められることがないからだと思います。無茶なことでない限り、やってはいけないとは言われない。そのかわり、当然責任も発生しますし、逆に指示待ちのスタンスではいけません。入社して22年目になりますが、そういう風土は居心地がいいし、昔から変わらないですね。

地元の人だけで活動が
続けられる仕組みづくりをめざして。

現在の主な専門分野は観光まちづくりと商店街の活性化です。
仕事をする上で大切にしていることは、そこの地域性です。他の地域と同じ提案をしていたのでは、地元の方もうれしくない。その地域にはどんな資源があって、どんな物語があるのか。地元の人々はなにを誇りに思っているのか、それを地元の方との会話を通してあぶり出すことが重要だと思います。
私たちコンサルタント会社は、主に行政から業務を委託されています。個人的なつき合いは別として、いつか業務は終わります。まちづくりにしても活性化にしても、私たちがいなくなったあと、地元の人だけで活動できる仕組みづくりがいちばん大切なことだと考えています。
伊勢の観光まちづくりに10年ほど関わっています。最初の仕事は3年間で、多様な市民が集い、連携して行動できる場を作りました。すると、我々が抜けた後も地元のみなさんが自分たちで活動を続け、いろんな活動に発展していきました。これは私にとってもエポックとなる出来事でした。それがきっかけになって、その後、商店街の活性化にも参加してほしいと声がかかり、いまも伊勢には関わり続けています。計画づくりなどは行政とのやりとりが多いのですが、伊勢では市民や事業者の方々と、時には深夜まで話し合うこともあります。自分たちのまちに誇りを持つとはどういうことなのか、教えられたこともたくさんあります。そういう関係を築きながら、まちづくりが少しずつ前進していくのを見るのがなにより嬉しいですね。

学会は勉強の場であり、
人との出会いの場でもあります。

仕事とは別に、複数の学会活動もしています。
例えば、日本計画行政学会は、関西支部事務局がアルパック内にあり、私自身も現在は幹事長を務めています。日本観光研究学会では理事の仕事をしているほか、全国大会での論文発表もしてきました。
先ほどお話した伊勢のプラットフォームづくりも、自分の経験を通して学んだことを発表しました。業務の場だけで得る知識は限界がありますし、学会活動を通じて学ぶことは多く、こうした機会もアルパックの先輩から紹介してもらいました。

若い人が楽しく仕事ができる
環境を作りたいと思います。

6年前にチームリーダーになりました。もう、社内でも平均年齢より上の世代です。
会社ですから、一つひとつの仕事を経営的視点で見ることもやはりチームリーダーの重要な仕事です。その一方で、若い人に対しては、一人の先輩として楽しく仕事ができるようにしてあげたいと思っています。
私も、都市計画の「と」の字も知らないところからこの仕事をはじめて、いろいろなことを教えてもらい、自由にやらせてもらってきました。私が入社した頃と仕事の内容や環境は変わりましたが、仕事でも、業務以外でも、やりたいことを見つけて、いつでも若い人がチャレンジできる環境を作っていければと思います。

ページトップへ