レターズアルパック205号

長野市善光寺の空き家再生視察
他地域での空き家活用につなげるには

執筆者;地域再生デザイングループ/竹内和巳

 今年度、生活デザインチームでは、空き家活用に関する業務に複数携わっています。そこで、空き家活用によるエリアリノベーションの事例として取り上げられることも多い、長野市善光寺の門前町を訪問し、空き家活用の取組をされている(株)マイルームの倉石智典さんにお話を伺うとともに、活用事例を見学しました。
 倉石さんの取組については多くの場所で取り上げられているので詳しくは割愛しますが、マイルームの事業では、不動産・設計・施工を倉石さんがワンストップでマネジメントすることで、トータルの利益をあげていることが特徴です。空き家活用では、物件の掘り起こしをする不動産事業が赤字になることが多いですが、この事業スキームによって解決されています。
 さて、善光寺の取組を他地域に適用させることは可能なのでしょうか。現段階では、地域にワンストップで事業を行える主体がいない場合がほとんどだと思います。そのような状況では、ワンストップで事業を行う主体の育成、あるいは事業者間での利益の再分配も含めた不動産・設計・施工による連携体制の構築が必要となると思います。また、行政に求められることは、空き家活用の主体が新たに活動を始めるための初期支援や活動を円滑に進めるための制度設計なのではないかと思います。
 倉石さんにまちの中の空き家活用事例を紹介してもらっている際には、倉石さんと顔なじみの方がたくさんいらして、倉石さんが地域の中で丁寧にお仕事をされていることが伝わってきました。
 視察をなんとか業務にいかせないかと苦悩しながら、竹内がお送りしました。


空き家活用事例の一例(外観)

空き家活用事例の一例(内部)

空き家活用事例の一例(内部)

レターズアルパック205号・目次

2017年9月発行

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