アルパックニュースレター164号
防災まちづくりCafeを開催~身近な防災まちづくりを考える~
昭和40年代から、住民参加で密集市街地の解消に取り組んでいる豊中市庄内地域(約425ha)。私たちは、平成14年に「第3次庄内地域住環境整備計画」の策定をお手伝いした縁もあり、平成20年度より庄内幸町3丁目地区(約8.9ha)で「災害に強い住まいとまちづくり」に向けたまちづくりルールについての地域での話し合いや活動をお手伝いしています。
庄内幸町3丁目地区では、燃えにくく地震に強い建物への建替えや生活道路の整備などのハード面とともに、地域の主体的な防災まちづくり力を強化していくためのソフト面の活動が合わさったハートなまちづくりが重要であるとの認識のもと、「防災まちづくりCafe」を昨年より平成21年6月と平成22年9月の年1回開催しています。
防災まちづくりCafeは、「防災訓練をしても、いつものメンバーしか集まらない」「みんなで話し合っているまちづくりルール(案)を分かりやすく紹介したい」等の地域の方々の声を踏まえ、水消火器体験や救助講習、バケツリレー訓練、可搬式ポンプ取扱訓練などの防災訓練・体験とともに、消防車との写真撮影、非常食の炊き出し訓練と試食を兼ねたCafe、さらにフリーマーケットや大阪音大の学生さんによるミニコンサートなど、盛りだくさんの地域密着型防災イベントとして企画・運営されました。

水消火器体験
緊急避難場所として既に整備されている庄内幸町ひろばを活用し、防災イベントを開催することでその場所を知ってもらうとともに、そこまでの避難路が十分に整備されていないという地域の課題を再認識してもらう。またイベントを通じて、住民一人ひとりが「自らの命は自らが守る」そして「私たちの地域は私たちが守る」という意識を醸成、共有していければと地域の方々と話し合っています。
このような活動を通じて、地域の方々の防災まちづくりへの意識が醸成されていくことで、まちかどで気軽に声をかけられる人と人のふれあいのあるまち、立ち止まって気軽に話しができる場所があるゆとりのあるまちというまちの将来像「井戸端会議ができるまち」をめざし、地域の方々と今後とも話し合いを積み重ね、早期に「まちづくりルール」を策定することが出来ればと考えております。
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アルパックニュースレター164号・目次
ひと・まち・地域
- 水辺の文化芸術産業拠点 “Kansai Creative Factory”/大阪事務所 森脇宏
- マインド・シフトを訪ねる旅~米国中小企業政策の視察報告~/代表取締役社長 杉原五郎
- 京阪神の「街なかマルシェ」に行こう! ~今だけ、ここだけ、私だけ~/大阪事務所 原田弘之









