アルパックニュースレター170号

「長岡京 市民まちづくりセッション~20年後の環境未来へ~」が
開催されました!

執筆者;京都事務所/石井努・廣部出

草津市の「座・でぃすかす」、三田市の「さんだの夢・未来を描くワークショップ」に引き続き、弊社がお手伝いした「市民討議会」方式の取り組み、第3弾です。「市民討議会」は、参加者無作為抽出・有報酬による計画細胞の手法をアレンジしたものですが、関西ではほとんど取り組まれていません。今回は、総合計画策定に絡んだ2例に続いて、環境基本計画という領域別計画に絡めた実施と相成りました。

事前準備のポイント!

長岡京市では、職員さんによるワーキング・チームが準備を担われています。「長岡京市の新しい市民参画手法の開発・確立」と「環境基本計画策定プロセスとしての市民参画」のふたつの動きが一体となって進められました。当初より、後者を試金石として、手法のブラッシュアップと標準化を企図されたわけです。そのため「市民まちづくりセッション」という標準名称とサブタイトルをセットし、企画スタートです。

プログラムのポイント!

ご参加の市民の皆さんには、和やかな時間から意見交換、提案へと向かってほしい。そういった職員さんの思いから、最初にワールド・カフェ方式※の時間を組み入れています。プログラムの進行は些かタイトになりはしましたが、雰囲気アップ効果は上々。和気あいあいとした立ち上がりで、引き続いてセッション1と題した情報提供と意見交換の時間には、既にテーブルの自治(職員さん曰く)が成立しているグループも。さしずめ私どもは無用の用を果たしていたんだ、とでも言い張っておきます(ホントに地味なコワザが効いてるんですっ!)。
1日半にわたる長丁場のセッション1、2を通して、皆さんには「緑をまもる」「緑をつくる」「地球温暖化に対策する」の3つのテーマで学び、語り合って頂き、20年後の環境未来へ向けて取り組むべきことについて、“市民目線”からの多彩なご提案を頂きました。

ともにまちに関わる仲間へ

セッションは、一期一会のココロ。取り組みの名称は市長さんの座右の銘にも因んでいたのですが、ご参加の皆さんの間にも、その思いは伝わったようです。もちろん、市としても初めての取り組みで改善の余地はいっぱいあるのですが、それでもご参加の皆さんからは、思った以上によかった、またの機会を、など、次の元気につながる感想を多く残して頂いたところです。
まちづくりに参画するには、一歩を踏み出すためのきっかけが必要な人がたくさんいます。そうした市民層への新しいアプローチ、いかがですか?ご用命あらば、紙面に書けないノウハウを携えて参ります。お声かけください。

※ワールド・カフェは、カフェでの雑談の雰囲気を生かして知識や考えを共有し、相互理解を深める機能を重視したコミュニケーション手法です。