アルパックニュースレター170号

「まちづくりの実験工場」としての
南区区民まちづくり会議の活動を紹介します!

執筆者;大阪事務所/岡崎まり

南区区民まちづくり会議

大阪府堺市では、区域の特色を活かした魅力あるまちづくりを推進するため、区ごとに区民まちづくり会議を開催しています。
南区では「地域の課題は、地域で考え、解決につなげていく」を目標に、区民と区が力を合わせて南区を良くしていこうと平成21年度から「第2期南区区民まちづくり会議」がスタートしました。南区区民まちづくり会議では、南区に新しい風を送り込み、よりよいまちづくりを進めるための「実験工場」になろうと、全区域あるいは校区をまたがって行うべき活動を提案・実施しています。 活動は、「交流」「魅力」「安心」の3部会に分かれて行っており、今回はその中のひとつである「交流」班の活動を報告します。


参加者が心待ちにしていた稲刈り体験

第2回 「田んぼにGO 畑にGO」の開催

6月19日(日)、鉢ヶ峯寺地域の水田で、「ニュータウンの子ども達が南区の財産である豊かな農業振興地域を訪れ、地域の方との交流を生み出す」を目的に、農業体験イベント「田んぼにGO 畑にGO」を開催しました。
当日は雨の中、約70組の親子がおよそ1時間で2000平方メートルの田んぼに苗を植えました。このイベントは昨年度から実施しており、約半数の参加者がリピーターです。昨年度に引き続き、当日は生憎の雨でしたが、小さな子ども達が色とりどりの合羽を着て、一生懸命苗を植えていきました。


色とりどりの合羽を着て田植え

田植えの様子

10月の稲刈りまでには、1週間ごとの稲の生長が南区のホームページにアップされ、参加者は自分達の手で植えた稲の生長をチェックしてくれていました。数十組の親子は実際に田んぼにまで足を運び見に行ってくれたようです。
そして10月23日(日)、さわやかな秋晴れのもと、稲刈りの日を迎えました。参加者の多くが稲刈りを心待ちにしていたということで、使い慣れないカマに悪戦苦闘しながらも、自分達が植えた稲を一株ずつ丁寧に刈り取っていました。また、当日は稲刈りの他、芋掘りと枝豆取りも体験してもらい、土に触れながら地域に残る自然を満喫していただきました。


稲刈りの様子

農業体験イベント「田んぼにGO 畑にGO」の看板

第3期南区区民まちづくり会議に向けて

第2期南区区民まちづくり会議は平成23年度で任期が終了し、平成24年度からは新たに第3期南区区民まちづくり会議がスタートします。今後は第3期への引継ぎに向けて、これまでの3年間に行ってきたことを振り返り、活動の方向性や継続して欲しいこと、これから強化していくべきことを議論していきます。約2年前から地域でモデル事業を開始し、やっと少しずつ区民の方に区民まちづくり会議の活動を知ってもらい出したところです。この流れを止めることなく、更に活発な活動を地域の中で展開していくために、第2期での活動をしっかりと見直しながら次につなげるためのノウハウの蓄積を行っていきたいと思います。