アルパックニュースレター181号

西京銭湯部隊沸いてるんジャー参上!!

執筆者;地域再生デザイングループ/嶋崎雅嘉

最近お風呂屋さんに行きましたか?

 みなさん、最近お風呂屋さんに行ったことありますか?「長らく行ってないな~」「スーパー銭湯なら・・・」という方も多いのではないでしょうか。
 まちのお風呂屋さんは、顔見知りだけでなく見ず知らずの人同士のおしゃべりが楽しめ、子どもがおっちゃんに叱られながら社会のマナーを身に付けるなど、まちの社交場であるとともに、お年寄りが安心して入浴できる場所、災害時の給水拠点など、まちにとってその存在はとても大切です。
 私自身も子どもの頃に両親とお風呂屋さんに通った思い出や、脱衣場のテレビで入浴客全員が大相撲観戦で盛り上がった思い出があります。お風呂屋さんは親子のふれあいや世代を超えたコミュニケーションのできる場としても大切なまちの機能です。
 しかし、最近では内風呂が主流でまちのお風呂屋さんに行く方は少なくなってきており、廃業するお風呂屋さんも多くなっています。私が住んでいる京都市西京区でもお風呂屋さんは「桂湯」1軒だけとなってしまいました。


なんと!番台を動かして舞台が 設営されました

紙芝居から飛び出てきた王様。はじめてお風呂屋さんにきたのでわからないことがいっぱいです。

西京銭湯部隊沸いてるんジャー参上!!

 そのような状況の中、西京区では「ふらっと・西京」という区民のワークショップから、西京区のお風呂屋さんを盛り上げるべく「西京(さいきょう)銭湯部隊沸いてるんジャー」というグループが立ち上がりました。
 沸いてるんジャーでは、これまでお風呂屋さんに行ったことがない子どもやファミリー層に、お風呂屋さんの「気持ちよさ」「大切さ」を感じてもらい、実際に来てもらうきっかけをつくるために様々な活動に取り組んでいます。
 8月26日には、最初の取り組みとなる「わくわく桂湯」というイベントを開催しました。当日は、子供からお年寄りまで約70人が参加し、「マジック&腹話術ショー」「寸劇紙芝居」「お風呂の歌」「お風呂ダンス」を楽しみ、笑顔あふれる1時間半を過ごしました。
 当日の即席アンケートによると、このイベントをきっかけにはじめて「桂湯」に来たという方も多く、活動の目的通り、お風呂屋さんに来てもらえるきっかけとなりました。また、イベントには参加いただけなくても、イベントのPRを通じて「あんなところにお風呂屋さんがあったのか」「桂湯さんがあるのは知っていたけれどちゃんと営業してるのね」という反応が聞こえてきており、間接的な波及効果もあったようです。
 今後も、沸いてるんジャーでは、お風呂上がりの素敵な笑顔を増やすために、地域の人材と資源をつなげながら活動していきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。
【桂湯まめちしき】
住所:京都市西京区桂木ノ下町21-2(阪急桂駅東口より徒歩4分56秒)
定休日:月曜日・金曜日
営業時間:15:30~22:30
特徴:建物は昭和4年築。井戸水を使用しているので肌に優しいお風呂です。
西京銭湯部隊沸いてるんジャーフェイスブック
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