レターズアルパック210号

元銀行がフレンチレストランに

執筆者;建築プランニング・デザイングループ/山崎博央

 4月20日、桜井駅南に位置する伊勢街道沿いにある本町商店街にフレンチレストラン「le fredonnement(ル・フルドヌマン)~櫻町 吟~」がオープンしました。
 このレストランは、元々は「旧京都相互銀行桜井支店」として使われていたもので、大正時代(と推定される)に建てられた洋館のしつらえが特徴的な近代建築でした。まちの資源でもあるこの建物をまちづくりに活かすため、地域の有志が出資者となり設立された「桜井まちづくり株式会社」が、建物をリノベーションしました。アルパックは設計監理のお手伝いをしました。
 大阪工業大学林田研究室によって建物調査が行われ、林田先生にはデザイン監修も行っていただきました。特に、写真や文献の残っていなかった正面ファサードについては、元銀行としての風格を残しつつ、フレンチレストランの玄関としてふさわしい意匠とするために、いくつものデザイン案を検討しました。
 耐震性能が不足していた木造建物を、外観意匠を変えずに耐震性を確保するため、建物内部に鉄骨で構造体を作り、荷重を負担させる改修を行いました。室内の意匠もできるだけオリジナルのデザインを残すことを心掛け、窓枠や格子、吹き抜け周りの手すりは既存のものの再利用です。
 壁面に映し出されるプロジェクターの映像は、地域の観光情報のアピールにも貢献しています。
 ランチの営業もされていますので、桜井観光の折には是非足を運んでみて下さい。
le fredonnement~櫻町 吟~
奈良県桜井市桜井951
近鉄・JR桜井駅より徒歩4分
(この業務は高坂憲治、和田裕介、増見康平も担当しました。)


ファサード 

 壁を利用した観光案内

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2018年7月発行

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