アルパックニュースレター171号

国際シンポジウムを開催しました

執筆者;代表取締役社長/杉原五郎

2011年11月28日、大阪市立大学文化交流センターで国際シンポジウムを開催しました。大阪市立大学、(財)大阪湾ベイエリア開発推進機構、(財)計量計画研究所、大阪ガス、アルパックの5団体による共催でした。ドイツ都市計画界の重鎮でドルトムント大学名誉教授のクラウス・クンツマン博士お招きして、「広域関西圏:未来へのチャンス~自立した広域関西圏づくり戦略を探る」をテーマとするシンポジウムでした。パネラーには、クンツマン先生、京都府立大学の青山公三先生、兵庫県立大学の加藤恵正先生、大阪市立大学の瀬田史彦先生にお願いし、コーディネータは、アルパックの杉原五郎(社長)が務めました。
シンポジウムでは、欧州とドイツの都市圏をめぐる動向と具体的な取り組み事例を踏まえて、大阪を中心とした関西都市圏における都市再生の戦略、産業政策と都市政策のあり方、広域連携の仕組みなど、活発な熱い議論がなされました。私は、この国際シンポジウムを通じて、(1)グローバル化が進展している中、ドイツでも日本でも、都市圏間の競争が激化していること、(2)その中で、都市圏を構成する都市がそれぞれの多様性を認めつつ、協調的に連携していくことが重要であること、(3)関西都市圏では地域主権を確立しつつ、地域に根ざした土着的な文化や中小企業などの集積を活かして、関西都市圏にしかできないことに挑戦していくことが大切であること、の3点が印象に残りました。