アルパックニュースレター171号
「だんじり祭の岸和田」から
岸和田市は、大阪市内から南へ電車で30分あまり。大阪湾に面した城下町です。岸和田と聞いて真っ先に思いつくのが「だんじり祭」。このイメージは間違いなく全国区です。しかし、この背後にある、歴史的な文化土壌の豊潤さ、ゆったりとした暮らしの雰囲気、豊かな食文化、しっとりとしたイメージはなかなか想像がつかないのではないでしょうか?当社では、岸和田の懐の深さを掘り起こすため、お土産物開発、着地型観光の造成を主軸に、地域力活用事業∞全国展開プロジェクトのお手伝いをしています。
「カーネーションの岸和田」に
好機到来です。2011年10月3日~2012年3月31日まで放映のNHK連続テレビ小説「カーネーション」。日本のファッションデザイナーの草分けとして活躍した岸和田出身の小篠綾子さんが主人公です。岸和田では「カーネーション」をきっかけに、ドラマの舞台となる街をボランティアガイドさんと巡る着地型観光が企画されています。
![]() 洋裁コシノ |
![]() 大西工務店 |
ガイドツアーに参加しました
さっそく、今回、12月3日に実施されたJTBの「地恵のたび」に参加しました。コシノファミリーゆかりの地マップを片手に、小篠さんが営んでいた「洋裁コシノ」がある岸和田駅前商店街を抜け、歴史的な街並みが集積する岸和田本通り商店街、紀州街道を横目に、一路、岸和田だんじり会館に。この会館は、だんじり関連の展示のみならず、次世代の練習(学び)の場にもなっており、練習風景が新鮮な展示物となっています。昼食は、回遊式日本庭園を有する「がんこ岸和田五風荘」へ。昼食後は、岸和田城下を散策し、原則非公開のだんじり工務店も見学。幸運にも、地車の解体現場に遭遇しました。その後、まつりの正装、祭礼衣装をはじめとするだんじり産業を巡って半日コースのツアーを終えました。

がんこ岸和田五風荘
まちの誇りを取り戻すツアーに
今回は海側のごく一部を回遊しただけのツアープログラムです。岸和田には海側のみならず、山側にも資源が豊富です。これらの魅力資源を活かして半日コースから宿泊コースまでアイデアは尽きませんが、一番の魅力資源は、ボランティアガイドさんの自分たちが暮らすまちを誇りに思う心だと思います。まちの活性化のヒントとして、まちの誇りを取り戻すことがあると思いますが、ガイドツアーの中に大きなヒントが隠れています。
是非、この機に岸和田へ。
岸和田カーネーション推進協議会公式サイト
http://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/carnation/
アルパックニュースレター171号・目次
新年の挨拶
ひと・まち・地域
きんきょう
- 堺市中区で広がるまちづくりの輪(地縁型とテーマ型の緩やかな融合へ)
/大阪事務所 大阪事務所 岡本壮平・清水紀行・大河内雅司・依藤光代 - 篠山想いがたりプロジェクト~映像を通じてまちのアイデンティティを探る
/大阪事務所 絹原一寛・森岡武 - 第1回まちなみ景観絵てがみコンクールを開催!~絵てがみで見る向日市の魅力~
/京都事務所 山崎裕行・石本幸良
- 国際シンポジウムを開催しました/代表取締役社長 杉原五郎
- 「自ずと成る」まちづくりのススメ/大阪事務所 坂井信行









