アルパックニュースレター198号

若江岩田きらり商店街「ぼくも、わたしもお店屋さん」が開催されました

執筆者;地域産業イノベーショングループ/高田剛司 都市・地域プランニンググループ/絹原一寛

 ニュースレター188号(2014年11月)では、東大阪市の若江岩田エリアで、若手の商店主有志が結成した「きらりプロジェクト」の取組を紹介しました。今回はその続編です。子育て世代向けの「えがお塾」は、毎月様々な業種の地域店主が講師役で登場し、この7月で第23回を迎えました。「継続は力なり」。地域での認知度も広がり、また参加する店舗も増えてきました。

きらりプロジェクト初の大型イベント

 この2年間、えがお塾の開催を軸にして、既存商店街のイベントに参加したり、コラボ商品を販売するなど独自の取組を進めながら、組織の規約を作り、会費を設定して体制も少しずつ整えてきました。そして7月3日(日)には、きらりプロジェクト初の大型イベント「ぼくも、わたしもお店屋さん」をメンバー自らが発案、企画し、準備・調整、広報を分担しながら、当日を迎えました。
 このイベントの目的は、地域に根ざしたお店のことを知ってもらい、お店のファンになってもらうことです。また、小学生の子どもたちにとって、将来、お店屋さんになりたいという気持ちになってもらったり、若江岩田での想い出づくりにつながれば、ということも意識して取り組まれました。たとえ今すぐ店の売上げに直結しなくても、地に足の着いたイベントを企画し、実行することで、参加する店舗同士の輪も広げていこうという意図で実施されたものです。


 イベントチラシ

当日は約600名もの参加で大盛況

 会場は、天候の心配が無いように、駅前の建物6階にある男女共同参画センターのフロアを半分以上借り切りました。
 プロジェクトメンバーの店も含めて16店舗・団体の参加により、お店屋さんやアナウンサーの仕事体験のほか、ゲームやクラフトハガキづくり、英会話やサイエンス実験教室、そして美味しい食べものや飲みものを買いものできる、子どもたちのための「一日限定商店街」が出現しました。
 お店屋さん体験の「求人票」を求めて、朝10時開店の一時間前から行列が出来はじめ、オープン前からてんやわんや。それでも、近畿大学の学生さんや枚岡樟風高校の生徒さんたちにもボランティアスタッフとして手伝ってもらいながら何とか乗り切り、事故もなく、みんな「えがお」でイベントを終えることができました。


お店屋さんを頑張る姿に、ママもえがおで撮影

アナウンサーを体験、本格的!

参加店舗の反応も上々、会員も増加

 イベント終了後、参加店舗からは「参加して良かった」との感想や「次回はいつですか」との問い合わせを頂いています。今回の取り組みを通じて「きらりプロジェクト」に入会を希望する店主さんもおられ、店舗同士の「つながり」がより一層強まりました。
 会場をお借りしたイコーラムさんからも「こんなに子どもたちで賑やかになったのは初めて」と喜んで頂いたり、近畿大学の先生からも「学生たちにとってかけがえのない経験になった」とのお言葉を頂いたり。各方面から「良かった」との声を頂戴しており、初の大型イベントとしては大成功だったのではないかと思います。
 これまで一生懸命準備に頑張ってこられたメンバーの顔に充実感、達成感がにじんでおり、その様子をみて私たちも嬉しい気持ちになりました。これが大きな自信となって、さらにおもろい活動へと展開していくのが非常に楽しみです。

商店街を元気にする「つながり」

 「きらりプロジェクト」のメンバーは「若江岩田を何とか盛り上げたい」と地元愛にあふれ、いろんな人とのつながりを大切にしながら活動を進めています。こうした想いがさらに浸透して地域と商店街とがつながっていくことが、商店街のこれからの姿なのではと感じます。さらに世代を超えて輪が広がり、「えがお」が絶えない若江岩田にしていくため、これからもお手伝いしていければと考えます。