アルパックニュースレター199号
大阪事務所移転顛末記
オフィスプランニングチームの270日間の格闘
特集「hello船場.」
前号でもお知らせした通り、大阪事務所は船場に移転しました。今号では、今回の移転の顛末を各プロジェクトチームからご紹介します。
ニュースレター編集委員会
移転が決まり、新オフィスのプランニングについては、建築プランニングデザイングループが担当することになりました。
新オフィスでは個人席周りを省スペース化し、その代わりにエントランスや所員交流スペースを充実させるという考え方に基づき、Aプランから始まり、委員会や役員会に諮りながら最終的にはJ-9というプランで落ち着きました。
デザインテーマは「秩序ある混沌」です。
新しく設置する間仕切り壁のベースはオフホワイトですが、ドアにはそれぞれ日本の伝統色を採用し、アクセントカラーとしました。エントランスはアルパックブルーとして「サックスブルー」。会議室の扉は「猩々緋色」(しょうじょうひいろ)、緋色の中でもとくに強い調子の黄みの赤です。エントランスから執務スペースへ入る部分には「鶸色」(ひわいろ)を用いました。鳥の鶸の羽毛を模した明るい黄緑色で鎌倉時代の武士の礼服である狩衣の色のひとつとして、「布衣記」にも登場する色です。コピー室には「縹色」(はなだいろ)。縹色は古くから知られた藍染めの色名のひとつで、日本書紀や延喜式にも記載されている色です。事務所の一番奥の暗い倉庫の扉には、華やかでありながらどこかノスタルジーを感じるように「菜の花色」を採用しました。
所員交流スペースを囲む棚の仕切りは透過性をもたせるためにアクリル板としましたが、ところどころにカラーアクリル板を用いました。
今回、所員とアルバイター全ての椅子を新規購入しました。色は背の色が7色、座の色が18色でその組み合わせは最大126通りになります。全体をひとつのパターンにするのか、グループで分けるのか、かなり迷いましたが、発注のタイムリミットまであと1日というところで、椅子の品名「personarity」に因み、「一人ひとり好きな組み合わせを選ぼう」ということになり、急遽全員からメールや口頭で希望を募りました。
棚は既存の棚を利用しましたが、ほとんどは四半世紀以上使っている棚で、色もまちまちでしたので、木調の天板を新規購入し、既存棚の上に載せました。
全体としては落ち着いた空間の中に、様々な個性や物語が潜んでいるというオフィスでありたいと願っています。
アルパックニュースレター199号・目次
特集「hello 船場.」大阪事務所移転顛末記 事務所移転プロジェクトチーム
- オフィスプランニングチームの270日間の格闘/オフィスプランニングチーム 鮒子田稔理
- リバウンドしない文書ダイエットに挑戦/オフィス環境・働き方チーム 江藤慎介
- 書類の山との闘い/移転計画チーム 柳井正義
- 顛末記番外編 移転カウントダウン/移転情報発信チーム 中村孝子








