レターズアルパック207号

品川臨海部のマニアック(?)景観資源調査

執筆者;都市・地域プランニンググループ/坂井信行


螺旋階段がキュートなタンク

 品川は言わずと知れた東海道、江戸に一番近い宿場です。
 風光明媚を誇る品川宿は多くの浮世絵師にも描かれてきました。宿場の茶屋越しに帆掛け船が浮かぶ朝焼けの江戸湾を描いた歌川広重の「東海道五十三次 品川 日乃出」や、桜の名所として親しまれた御殿山から江戸湾とはるか富士を望む葛飾北斎の「富嶽三十六景 東海道品川御殿山ノ不二」などは特に有名です。当時の浜辺は潮干狩りをする人で賑わい、漁業や海苔の養殖も盛んで、寛政年間には湾内に鯨が迷い込んだという逸話もあるなど海との関わりが強いところです。
 しかし近代以降の埋め立てにより、現在は海とのつながりが薄れてしまいました。モノレールから見る臨海部の風景もどこかリアルさを欠いていると感じてしまいます。そこで品川の水辺の新しい魅力を発信し、人々に体感してもらうため、景観面からアプローチすることになりました。


マニア心をくすぶるダンチ

 近年は天王洲アイルの再開発や寺田倉庫によるアートスペース等の展開などが注目されていますが、水辺の魅力はもっと多様なはずです。橋梁や貯蔵施設など臨海部ならではの構造物、懐かしい団地の風景、手が届きそうなモノレールのガード下などなど、見方を変えれば光りだす資源がたくさんあります。
 今年度はこうした資源やそれを見る視点場の発掘調査をやっています。今後は地元の人たちを巻き込みながら、今年度発掘した資源を活用した魅力づくりに取り組んでいくことになります。


手が届きそうなガード下

レターズアルパック207号・目次

2018年1月発行

特集「チャレンジ」

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