レターズアルパック207号
官民連携で未来の御堂筋を考える 「御堂筋チャレンジ」を実施しました
執筆者;都市・地域プランニンググループ/絹原一寛
昨年度側道を閉鎖したミナミ御堂筋モデル区間での社会実験「御堂筋チャレンジ」をご紹介します。
通行空間から魅力的な滞在空間をめざし、11月5日から20日までの2週間、市ほか関係団体からなる実行委員会と、地域の協議会の共催で行いました。

御堂筋イルミネーションのもと佇む観光客
快適な歩行者空間に向けて
自転車通行空間が整備されたものの、駅前で歩行者通行量も多く、自転車との交錯も見られる状況、また放置自転車が歩道を埋め尽くす状況から、歩車を分離しかつ座ることができるファニチャーを設置。加えて、休憩できるテーブル・ベンチを毎日地域の皆さんで設置、放置自転車削減と滞在空間創出を狙いました。

歩行者と自転車の分離を図る
多様なアクティビティの創出とマネジメントの仕組みづくりに向けて
賑わいの創出と今後の常設化を狙って、芦原橋アップマーケットのサポートによる御堂筋上でのマーケット、「MUSIC BUSKER」の協力による公認ストリートライブ、さらに英國屋によるカフェ出店、シェアサイクルHUBchariのポート設置を実施。今後、案内板やファニチャーに企業名などを表示するスポンサードの仕組みも検証し、これらを維持する財源の獲得スキームも議論していきます。
官民の連携による戦略的な都市再生
公道上での実施ゆえ多分にチャレンジの要素がありましたが、警察の理解、商店会など地域の参加・協力に加え、官民一丸となった体制構築が実現できたことは大きかったと感じます。今回を機に、滞在空間化へのビジョンが共有され、空間の再編が加速する御堂筋。将来的なモデル整備延伸、地域裁量での管理・活用へと、次のステージへ進めていきます。
![]() ストリートライブ |
![]() 記念撮影 |
レターズアルパック207号・目次
2018年1月発行
特集「チャレンジ」
今、こんな仕事をしています(業務紹介)
- 東山発・白朮(をけら)で街を彩ろう/高野隆嗣
- 木地師の歴史的価値と全国のつながりを再評価~「木地師のふるさとシンポジウム」が開催されました/高田剛司
- らくさいスマートサイクリングの開催を支援しました/石井努
- 品川臨海部のマニアック(?)景観資源調査/坂井信行
- 官民連携で未来の御堂筋を考える「御堂筋チャレンジ」を実施しました/絹原一寛
- 第二世代の移住促進に向けて~高松市移住・定住促進方策を策定しました/江藤慎介
- ラグビーワールドカップ2019に向けて「東大阪ショウテンズ」もメンバー増強!/高田剛司
- 明日香村に新しいお客さんを呼び込め!「歴史」だけじゃない新しい魅力を体験する実験イベント/原田弘之
きんきょう&イベントのお知らせ
- 台湾のリノベーション最前線!/中塚一
- 「純粋でポップな限界のまちづくり:モテるまちづくり2」が発行されました(著者:谷亮治 発行者:まち飯叢書)/江藤慎介
- 大阪の都心・天王寺で、見学会&東西交流会を開催しました!/杉原五郎
- 名古屋事務所が移転します/堀口浩司









