アルパックニュースレター159号
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
地域を動かすチカラ/代表取締役社長 杉原五郎
2009年4月、アルパックの所員8名による共著「地域のチカラ~夢を語り合い、実践する人びと~」(自治体研究社)を出版しました。自治体職員、議員、住民、社会人大学院生などいろいろな方にお勧めしましたところ「感動した!」という嬉しい言葉をいただきました。
また、けいはんな学研都市では、私のしごと館問題をテーマに2回の市民フォーラムを開催し、「しごと館の有効活用に向けた、地域からの提案」をまとめました。中小企業家同友会の方々と中小企業憲章の制定、地域経済の活性化と中小企業振興の条例づくりに取り組みました。これらを通じて、昨年は「地域を動かすチカラ」について深く考えた一年でした。
2010年は、地域を動かし、明るい日本を創る一年にしたいと心に誓っています。
地域ストックを生かし、輝く元気を創ろう/取締役会長 金井萬造
入社以来、ライフワークの一つとして進めてきた業務である港湾や都市の沿岸域に着目して、30~40年の過去から、未来の展望を創っていくことを考えています。新たな大きな投資が難しい中で、人材を含めた今ある地域の色々なストックを活かす方法を使った新しい地域づくりが必要になっています。
今年は、未来の地域からみて、地域が輝いている状況にすること、そのような地域に行ってみたい、地域生活・活動に参加したい、住んでみたい、再度訪問したいと思わせる「地域ブランド」づくりを産業・生活・活動・環境面から元気創造システム、即ち「感動をもたらす仕組みづくり」を進めていきたいと思っています。
地域のためにご奉仕を/取締役相談役 三輪泰司
元旦の早朝、桃山御陵へ登ることが永年の慣わしです。桃山南学区は、宇治川と桃山丘陵に囲まれ、とても風光に恵まれています。
1963年に東京から移り、住んだのは公団桃山団地。ノーベル賞を受賞された益川敏英さんは、1970年からここにお住まいで、小林稔さんと「CP対称性の破れ」について論文を書かれていた頃です。私も「21世紀の設計」で忙しい時でした。テラスハウスと中層が半分ずつで188戸の小さな団地で、益川さんは4号棟、我が家は10号棟。桜並木がすごかったのですが、その桜も老木になり、住民も激減しています。いよいよ再生期です。国交省淀川河川事務所さんから、横を流れる山科川の整備事業のまとめ役の予約?を受けています。また地域のために、ご奉仕する年になるようです。
地域での実践をとおし/取締役副社長 馬場正哲
今年も、天王寺区未来わがまち会議の‘区民除夜の鐘撞きたい’から四天王寺本坊での‘新年祝賀のつどい’ではじまりました。昨年は、耳順のとしおとこの年、いつでも何でも素直に聞くことが出きるようになったのか、自宅の自治会長を仰せつかり、実家ではまちづくり協議会会長を引き受ける羽目となり、立場が逆転して、地域自治の主体の立場に立たされ、一方ではまちづくりアドバイザーを派遣いただいてのルール協議から地区計画を目指す、苦闘の一年でした。
今年は、この‘実践’を実りにかえる年。地域では、誰が何が動くべきか、住民・地権者の立脚相異、敗戦・民主化・高度成長・核家族の効率主義をへて、地域の主体が多面な‘純化’の下に揺らいでいます。このいきどまりな時代を見据えるのは、天地自然の働きに耳傾けその働きを人間の智力で制御しながら人類の幸福を発展させる‘造化’の視点を取り戻す必要があるのではないか、新たな現役が始まります。
20J0年/京都事務所長 松本明
「地域主権」のキャッチフレーズが定着した2009年でした。地域計画の現場では、独自性、責任及び成果がますます求められる時代となっており、スタッフ全員が果敢にチャレンジしました。自治体マスタープラン、産業振興マネジメント、中心市街地活性化、住宅政策、コミュニティづくり支援、景観・ランドスケープ計画、福祉施設計画などに幅広く取り組み、専門性の深化と新たな横断性を模索してきました。
「成熟社会」というキーワードが翻訳洋書で紹介されてから40年近く経つとのことですが、グローバル化のなかで、成熟する暇もあらばこそ、社会のめまぐるしい変化を的確にとらえ、時代に即した豊かさの提案をし続けることが、私どもの使命と考えております。JUMPの年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
我が国初の「日本版TKTS」を大阪に/大阪事務所長 森脇宏
現在、関西のライブエンターテインメントの振興をめざして、当日券のみを割引販売するチケットセンターを開設するため、NPOを立ち上げて取り組んでいます。こうした仕組みは、ニューヨークのタイムズスクエアで『tkts』という先例があり、ブロードウェイの当日席を集約し、一覧性の下で割引販売を行っており、多くの観光客が連日並ぶ光景は、観光名物にもなっています。
演劇・演奏・古典芸能等のライブエンターテインメントは、大阪の文化にとって食文化と並ぶ大きな2本柱だと思っていますので、大阪と関西の活性化に貢献できればと考えています。年度末頃に大阪での開設を目指していますので、ぜひご利用ください。
改革から創造の年へ/名古屋事務所長 尾関利勝
2009年4月、名古屋では“庶民革命”を掲げた河村市長が誕生し、8月には “コンクリートから人への政権交代”を掲げた民主党政権が誕生しましたが、地方や暮らしのデフレスパイラルは、益々強くなっています。この変化を安定した生活創造につなぐのが地域と自治の課題です。
昨年は地域主体のまちづくり“エリアマネージメント”と“歴史を活かしたまちづくり”に力を注ぎました。名古屋開府400年の今年は“政治の変化を豊かな暮らしの創造”に向ける“温故知新の魅力づくり”、“町衆まちづくり”、“自ら歩く活動”に力を注ぎます。よろしく御願いします。
フライング・コンサルタント/東京事務所長 堀口浩司
東京事務所では新宿、多摩、神奈川の3つのグループがそれぞれの得意分野を意識しながら、時には連携・協同して業務を行っています。都市計画法の改正に関する案件や景観・住宅など、まだ少数の業務ですが、東京と大阪のスタッフの共同案件も動き出しています。私も長らく関西で仕事をしていますから、国と都と市町村、それぞれの関係や体質、コンサルタントとの距離感など、関東と関西の違い、更に自治体による違いなど新たな発見もあり、相互の知識交流、技術交流も有益に感じています。東京のコンサルタントと同様、私も毎週のように東阪間を往来していますが、OD間が同じだけ楽かもしれません。
もっと外に出て見聞を深め、無駄をしよう/(株)よかネット 代表取締役 (九州事務所長) 山田龍雄
当社では業務の9割方は、これまでのお付き合いのあった自治体や人からの紹介です。これまでのアルパックからの蓄積をはじめ、九州に根をおいての活動も含めて、本当にありがたいことと思っております。しかしながら、昨年を振り返ると、私を含め、所員たちが仕事にかまけ、外に出て何か無駄をすることを怠っていたように感じます。今年度のチャレンジは、まさにタイトルの通りです。これが会社としてのネットワーク強化につながってくるだろうと思っています。具体的な業務の方では、中心市街地活性化に絡んで大牟田市や北九州市において再開発系の業務に携わっており、実現にむけて事業化へのサポートをしていきたいと思っています。
今年も心身の健康のために鉄分を十分に取りたいと思います/京都事務所 山﨑裕行
入社して早くも5年目を迎えようとしています。いつまでも「若手」と言っているわけにはいきません。もっとも、入社して以来、私の体型は、縦横に広がり、一部では「パパ」というあだ名を頂くようになりました。また、以前にもまして、飲みっぷりもオヤジ化してきています。健康には十分に気をつけたいと思います。
さて、昨年は、あまり鉄道での旅ができませんでした。今年は、できれば旅の回数を増やしたいと思っています。ローカル線にでも乗って、車窓の景色の移り変わりを楽しむことはもちろんのこと、その土地の“良いとこ”、“良いもの”を見ながら、感じながら、のんびりと旅をしたいですね。今年は、是非、関西エリアのローカル線を制覇したいと思います。
いまだからこそ、自転車に乗って/京都事務所 江藤慎介
大学時代に自転車に乗り始め、1年に1度は「旅」するようになりました。昨年は京都から岐阜を経由して富山に到達、日本海に沿って帰る9日間900kmの旅。醍醐味はまちからまちへと続く道のりを「感じる」こと。普段は表層しか見えないまちも、到達するまでの地形や自然、距離や時間と向き合うことでとても愛おしくなります。川沿いを北上し、峠の先にあった飛騨のまちは最たるもので、まちを育む姿勢を教えられました。旅の疲れを癒す温泉やご当地グルメもまた格別です。
入社3年目に突入する今年は若手としての区切りの年ですが、知識とともに体感して獲得した経験を積み重ねながら、持ち前のバイタリティで猪突猛進します。
色んな自分を楽しむ一年に!!/京都事務所 前江田晴香
今年で入社してからまる三年を迎えます。溯ればアルパックにやって来てあっと言う間に7年の月日を過してきました。昨年には三十路を向かえ、月日が流れるのは早いものだと実感せずにいられません。これからの自分はどのように歳を重ねていくのか、真剣に考えさせられています。基本、仕事においても、それ以外においても充実した毎日を送りながら歳を重ねていく、という事が最大の目標です。が、どうしても視野が狭くなることが多く、充実した日々なんぞ程遠い理想なのです。ですからひとまずこの一年は、働く自分、家庭での自分、色んなことにチャレンジ出来そうな気がする自分等などを楽しみ、その時の気持ちを大切に過ごしていきたいと思っています。
明るく楽しくをモットーに/大阪事務所 西村創
今年でついに入社5年目を迎えることになります。私事ではありますが、年齢もちょうど30歳(ジャスサー)を迎えることになりますし、若手からのさらなる飛躍のために、土台固めを行いたいと考えています。自分の歩んできた道と自分の位置確認を行い、これから歩むべき次の段階へと進むそんな一年を過ごせればと思っております。地域の人達と本当に続けることのできるまちづくりの実現のために、人との関わりを大事にし、私自身が地域に必要とされる人材となれるように、これからも身を粉にして(大晦日には天王寺区の区民のみなさんと除夜の鐘を夜空に響かせておりますし)、明るく楽しくをモットーにまちづくりができればと思っております。本年もよろしくお願いします。
3年目/大阪事務所 渡邊美穂
アルパックに入社し、3年を迎えようとしています。「もう3年」「やっと3年」「まだ3年」それぞれの言葉に3年間の色々な経験が思い出されます。社会人になり、この3年、強く意識していたのは「バランス」ということです。仕事の上だけでなく、仕事と私生活、メンタルなことなど多くのことにおいて、この大切さと難しさを感じ、どうにかバランスをとれないかと四苦八苦してきました。バランスをとれるようになったわけではありませんが、今年は少し「ハーモニー(調和)」を意識してみようかと思っています。私は、趣味でピアノを弾きますが、そこでは、右手と左手のバランスに気をつけてハーモニーを大切にと指導を受けます。バランスは最終的な表現ではありません。バランスを意識しすぎて、むしろバランスを崩していることもあるのかもしれません。バランスをとらなければよいハーモニーは生まれませんが、少しでも心地よいハーモニーを奏でられる1年にしたいです。
行動力を強化し日々攻めていきます/大阪事務所 武藤健司
早いもので今年は入社3年目に突入します。そろそろ社会人らしい行動力や、ある程度の事には動じない落ち着きさが少しは出てくるのではないかと思います。もうしばらくお待ちいただけると幸いです。
日々業務に取り組む中で、「他都市ではどうしているのか」、「もっと違った角度、目線から検証できないか」などと感じることが、余裕がなかった入社当初と比べ多くなっているように思います。これらは経験でカバーできる部分もあるかもしれませんが、勉強不足であることは否めません。
今年は、自らの幅を広げるためにも、より多くのまちに出向き、人と出会い、感性を働かせたいと思います。そのために、まずは行動力を強化したいと思います。
須磨の海でみる初日の出/大阪事務所 岡崎まり
犬を飼い始めた10年ほど前から元旦には愛犬とともに須磨の海まで初日の出を見に行くことが恒例になっています。寒さも手伝って身も心も引き締まった気持ちになり、見慣れている海の風景がこの時ばかりはまったく違って見えるから不思議です。見る人がそれをどういう気持ちで見るか、どのように捉えるかで目の前に広がる風景や物事の意味が大きく変わっていくことを実感します。
これは仕事においても同じことがいえるのだろうなと思います。今はある方向からしか捉えられていないことを、今年は違った角度からも捉えることができるようになりたいと思います。そして初日の出を見る時のように見慣れた風景を一変させるような様々な発見を日常の中でしていきたいと思います。
健康的なまちなかサイクリングに挑戦!/大阪事務所 橋本晋輔
入社して約1年。入社前に比べると周辺環境や生活スタイルが大きく変わり、日々刺激的で楽しい毎日を送っています。ただ、それ以外にこの1年で変わったことがもう1つあります。それは、体型が変わってしまったこと。明らかに脂肪がついてきています。昔、大学の先生が25歳が体型の曲がり角だと言っていたのですが、それがまさに現実に起きつつあります。
このままでは、まずいと思い最近自転車を買いました。入社を機に大阪市内に住むようになりましたが、まだまだ行ったところのないまちがたくさんあります。今年はダイエットも兼ねて、自転車で大阪や周辺のまちの良い場所、面白い場所探しに励みたいと思います。
アルパックニュースレター159号・目次
新年の挨拶
特集「水辺とまちづくり」
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- 水都大阪2009とうんぱく2009~尼崎運河博覧会/大阪事務所 絹原一寛
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