アルパックニュースレター159号

アルパック・ワイガヤミーティングやっています

執筆者;大阪事務所 中塚一

 まちづくりの現場では、近年、地域(社会)での人と人との関係が希薄になり「地域力」が低下してきている現状を打破し、地域での交流とつながりを再構築していくために、「ラウンドテーブル」や「まちかど井戸端会議」等と呼ばれる情報交換の場が多く開催されています。
 人間関係が希薄になっているのは企業(会社)でも同じであり、ピーター・ドラッカーの「組織におけるコミュニケーション(マネジメント・コミュニケーション)」を持ち出すまでもなく、様々な組織において創造的コミュニケーションの重要性が高まってきています。
 アルパック大阪事務所では、昨年の6月より毎月第3金曜日の夜に事務所の会議室で、各所員が1ヶ月の様々な情報を持ち寄ってワイワイガヤガヤと情報交換する「ワイガヤミーティング」を開催しています。もちろん肩書きを外し、寄れる人が寄れる時に、自由にまちづくりについて話し合ったり、知恵を出し合ったり、情報を交換する場づくり(単なる事務所内での飲み会との噂もありますが)を目的としています。
 コンサルタントという職業柄、様々な地域に出向き、地域特産のお酒や食材、土産等に出会う機会も多く、また様々な「まちづくり人」のお話を聞く機会もあるので、毎回、それらの酒の肴をネタに盛り上がっております。
 最初は、地域産品会的要素が強かったのですが、最近は自分が関わったイベントや計画づくりのプロセス秘話、事例視察やヒアリング等によるまちづくりの最新情報交換の場となってきました。
 「ワイガヤミーティング」から何が生まれてくるかは今の所、未知数です。但し「コミュニケーションを図るには、経験の共有が欠かせない」「組織におけるコミュニケーションは、手段ではなく、行動や発想の様式である」というドラッカーの言葉は、参加者メンバーには徐々に骨身に染みてきています。