アルパックニュースレター165号
新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
取締役会長/金井萬造

昨年は国際化の年でした。都市・地域遺産・観光を結合した魅力で集客する地域活性化施策について、多くの地域について調査・講演・企画に関係させていただきました。特に中国・スリランカ・ミャンマーや発展途上国の技術者との交流が印象に残っています。日本の地域の活性化手法が、意外とすんなり諸外国の人に理解されることを経験しました。また、日本の数十年の技術量を短縮して、研修・教育するケースがありました。それで気づいたのは、多くの日本の関係者が国際的に貢献できることです。
本年は、昨年度の成果と取り組みの経験を発展させて、少しでも、国内外の地域社会の発展に役立ちたいと思っています。よろしく、お願いいたします。
代表取締役社長/杉原五郎

2010年は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の1年でした。幕末の激動の中、土佐藩を脱藩して日本の国づくりに奔走した龍馬の生き方に、日本人の多くが感動しました。また、地球から3億キロという深宇宙のかなたで星のかけらを拾って帰還した「はやぶさ」の大冒険に、日本の科学技術のすばらしさを実感しました。わが国をとりまく国際的な環境をみると、領土、基地、多国間経済連携、地球温暖化対策など多岐にわたる複雑な問題に直面しています。国内では、雇用の確保、地域経済の活性化、子育て支援、高齢者福祉など解決していかなければならない課題が山積しています。
2011年は、厳しい経営環境を打破して、アルパックの経営をさらに前進させ、明るい夢が描ける1年にしたいと思います。国民・地域のためになくてはならない企業として、シンクタンク、都市計画、建築設計の職能を守り、業界の発展に尽くします。
取締役副社長/馬場正哲

昨年の目標であった、まちづくり協議会会長としての「まちのルールづくり」は、地区計画案を芦屋市長に提案し都市計画決定を果たしました。教訓は、普段の町内会の献身的な活動とともに、協議会の熱のある問い掛けから緻密な情報の伝達、丁寧に協議の場を持つことが大切だったことです。
日ごろはお付合いの少ない静かなコミュニティなのですが、町内に住まうことからの結束の意識が確認されていくプロセスだったと思います。
新しい年を迎えても、政治も経済も目標を持たない混迷の時代となっています。この時こそ、したたかに‘暮らしの満足’をつないでいく、多様な「結い」を紡ぐことが、地域や日本の分かり易いメッセージになるのではと思っています。今年も、まちづくりの「むすび」の役割を担っていきます。
取締役相談役/三輪泰司

今年の8月で、満80歳になります。昨年は、6月から8月まで、アルパックの若い諸君に、私の履歴について話しました。おかげさまで、伝えることが山ほどあります。
何を伝えるかといいますと「智恵」です。智恵は知識とは違って評価・反省が入っています。とりわけ大事な智恵は、専門性と総合性の関係です。アルパックはカバーしている領域がとてもマルチです。そこで自分の専門と違うと言って避けてしまうと、見えていることも見えなくなります。違うことに興味を持つと、すごいことが見え、判ってきます。
そのような智恵を伝えることが、齢を重ねた者のお役目であろうと思います。今年も、何にでも興味を持ち、探求を続けます。
京都事務所長/松本明

京都事務所は、昨年春にフレッシュな新人も迎え入れ、新しい業務分野へも果敢にチャレンジしながら、住みよい地域づくりや地域の活性化に向けて取り組んでまいりました。
地域計画の現場では、独自性、責任及び成果がますます求められる時代となっています。自治体マスタープラン、産業振興マネジメント、中心市街地活性化、住宅政策、コミュニティづくり支援、景観・ランドスケープ計画、福祉施設計画などに幅広く取り組み、専門性の深化と新たな横断性を模索してまいりました。
社会のめまぐるしい変化を的確にとらえ、時代に即した豊かさの提案をし続けることが使命と考えております。「躍」の年。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
大阪事務所長/森脇宏

ここ数年来、3つほどのNPOに関わっています。(1)ライブエンターテイメント推進協議会は、「日本のポップカルチャーを体験できるメッカ」づくりや、交通至便の場所で「(仮称)エンターテイメント情報センター」の設置をめざしています。(2)東アジア隣人ネットワークは、日韓交流(特に百済関係)を中心に、市民団体等を結びつけるプラットホームになっていて、メンバーの中から「百済サミットを開催しよう」という声も上がっています。(3)浪速魚菜の会は、良質な浪速の伝統魚菜の復活・普及をめざしていて、私は理事ではありませんが、大阪の食文化の情報発信のため、勝手連的に応援しています。
こうして大阪や関西をベースに交流や発信等に取り組んできましたが、今年はさらなる発展や展開にむけて、我流NPO(ニッチをピリッとオモシロく)で進めたいと思っています。
東京事務所長 兼 名古屋事務所長/堀口浩司

「亜」は「その次にあるもの、準じるもの」という意味です。リーマンショックの後、これまで亜流であった中国やASEANのアジアの国々が速やかに経済を立て直しました。昨年5月にシンガポールからマレー半島を縦断し、夏には雲南と上海を訪問しました。工業化によって経済力をつけ、製造業・サービス業など中産階級層の増加が旺盛な消費を押し上げているのが印象的でした。
私自身は東京事務所での業務に加えて、今年から名古屋での仕事もスタートしました。東京は都市圏の規模や活力の大きさは圧倒的で、全体像をつかむのは難しい。アルパックのような地域型の活動をしている小さい事務所もあるが、各省庁の系列に沿った専門事務所が多いように思います。名古屋圏はまだよくわかりませんが、どちらの事務所も「その次」を探してゆきたいと思います。
(株)よかネット 代表取締役 (九州事務所長)/山田龍雄
昨年度に(NPO)グラウンドワーク福岡及び地元の方々と一緒に過疎地域の再生プロジェクトのひとつとして休耕田を活用した焼酎プロジェクトを立ち上げました。今年の9月ごろ熟成した焼酎として販売できる予定です。この売上金の一部を「豊かさ基金」として積立て、地域の再生活動に役立てられればと思っています。このように当社の業務も単に総合的な計画づくりからプロジェクト企画や事業化支援(地域の特産品開発、販促計画、着地型観光の企画など)の分野が増えてきています。本年度は、このような業務環境の変化の中で、所員ともども仕事で力をつけ、自分のポジション(得意分野)を確立していくとともに、各プロジェクトの事業化支援活動、セミナー開催や勉強会などを通じて、発信力を高めていきたいと思っています。
京都事務所/浅田麻記子

「人と人とを結ぶ」4月に入社してからの8ヶ月で様々な方に出会いました。これは先輩方に縁を結んでいただいたからです。本年はまずは一縁を目標に、人と人とを結びつけられるような人間になっていきたいと思います。
「実を結ぶ」“努力が実を結んだ”と胸を張って言えるように、一つ一つの仕事を自分なりに全力で、丁寧に取り組んでいきたいと思います。
ちなみに、私の修士論文の対象地である白川郷には、今のなお、伝統的な「結」の心が残っています。社会人になってからも、たびたび訪れていますが、その度に学ぶことが多い土地です。まだまだ本当に「結」の心の理解には至っていませんが、お世話になった方々から学んだ「結」の精神を本年の目標の一字としたいと思いました。今年一年も皆様によい縁が結ばれますように。
大阪事務所/岡崎まり

今年で入所3年目を迎える私の漢字一文字の目標は、実行・実現・実りの「実」です。
どんな些細なことでも思い立ったことは何でも実行する軽いフットワークと、楽しむ心をもって、新しい発見や出会いの多い一年にしたいと思います。また、仕事でもプライベートでも、今この時期にしておくべき事は何かなと考えながら、決めたことを実現させる強さを持っていたいです。そして、一年後の今頃、今年はこんなことが達成できたなと思えるような、実りの多い一年にしていきたいと思います。
漢字一文字の目標を聞かれたとき、漢字一文字なら消しゴムハンコが作れるのでは?と思い、小学生以来久々に作ってみることにしました。彫っていると楽しくて、一年の抱負を漢字一文字に込めるのは良いものだなぁと実感しました。なんでも実行・実現させる中で、色々なことを感じる毎日にしていきたいです。
大阪事務所・名古屋事務所/中川貴美子
「衝」とは、「衝動」を大切にした一年でありたいと思い、選びました。昨年は、名古屋から関西へ通うようになり、春からは本格的に関西に場所を移し、新しい環境で過ごした一年でした。振り返ってみると、飛んでくるボールをひたすら打ち返す日々で、気が付けば年明けを迎えていた・・・。というそんな一年であったように思います。
今年は、地域や自分と向き合いながら、「○○せずにはいられない」という思いを集めた年にしたいと思っています。そのために、どんどん外に出ていき、出逢いの多い年にしたいと思います。
今年もよろしくお願いいたします。
【参考】「衝」(大辞泉より)
(1)必ず通る道や地点。要所。(2)大事な任務。(3)外惑星が地球を挟んで太陽と正反対の方向に来ること。
大阪事務所/仲野めぐみ

入社7年が経ち、今年の目標を「両」とさせて頂きました。2008年に母となり、1年の育休後仕事に復帰しました。
子どもに関しては、「イヤイヤ」や、「自分で!」とこだわりが出てくる時期で大変ではありますが、「三つ子の魂百まで」というので、忙しさに追われてイライラしながら接する事のないよう気をつけています。落ち着いて関わるというのも、私の精神状態が安定していないと難しいのですが、今も時短で働いているので、何とか切羽つまらずに過ごせています。大変ではありますが、幼少期の可愛らしさも本当に今しかないと思うと、子どもとの関わりで後悔が残らないよう、また、迷惑をかけながら続けている仕事においても手をぬかないよう、「両立」を頑張りたいと思います。
大阪事務所/依藤光代

昨年4月に入社し、1年目は、あーっという間に過ぎようとしています。その中で、仕事の内容や作業の進め方、事務所の雰囲気にも徐々に慣れて来ているように思います。
2年目を迎える今年のテーマは、「着」にしたいと思います。
まず、忙しくても駆け足になりすぎないように、気持ちを「落ち着かせる」こと。
また、一つ一つのしごとを確実に、正確にこなしていくために、「地に足を着ける」こと。
さらに、何かを学ぶ機会を捉えて、少しずつでも「着実に身につける」こと。
もともとの元気な性格に堅実さをプラスできるよう、奥行きのある社会人へ一歩を踏み出せたらいいなと思います。本年も一生懸命がんばりますので、どうぞよろしくお願いします。
京都事務所/前江田晴香

今年の目標を・・・と考えてかなりの時間色々と悩み、ふと目標ってそんなに悩んで考えるものなのだろうかと思い当たりました。毎年目標はたてるもののそれは果たせたのかと振り返ってみると、半年くらいたった頃にはすっかり一年の目標を立てたことすら忘れている始末です。新年早々そんなことを考えている様では思いやられますが・・。
日常的に心がけていけることでもありますが、漢字一字で今年の目標は「笑」とします。“笑う門には福来る”福が覗きに来てくれるような気持ちのよい環境をつくっていきたいと思います。小さな嬉しいことをたくさん探して心からの「笑」を大切にしてに朗らかに一年を過ごしていきたいです。
時には「大爆笑」でストレス発散も良しですよね!
今年、私は厄年ですがそんな“厄”も「笑」の力で吹き飛ばしていこうと思います。
大阪事務所/渡邊美穂

今年の目標を一文字で表現すると「食」です。以前、お世話になっていた人から「人を良くすると書いて『食』」と言われました。その意味を、「食」に関わる仕事をさせていただく中であらためて実感しています。今年は昨年よりも「食」に関わる仕事に力を入れていきたいと思います。そして「食」を通じて色々な方と出会いを作っていきたいです。もちろん、地域のおいしいものとの出会いも楽しみです。
私生活では、食生活を乱すことなく一年間を健やかに過ごしたいです。つい、おざなりになり気づくととんでもない事に・・・まずは、年末年始でがっちりとした体と乱れた食生活を戻すことからスタートです。
アルパックニュースレター165号・目次
新年の挨拶
ひと・まち・地域
- 低炭素都市づくり異なる2つの地域より/大阪事務所 畑中直樹・中川貴美子
- 学校給食からひろげる地産地消~食育推進計画における政策指標を切り口に
/京都事務所 廣部出・大阪事務所 原田弘之・渡邊美穂 - 命を救うプロジェクト~心臓疾患術前シミュレータの開発/京都事務所 高野隆嗣
- キッズバーベキュー高浜楽校を開催/大阪事務所 高田剛司







