アルパックニュースレター165号

京都市営地下鉄四条駅に新しい商業スペース
「KOTOCHIKA(コトチカ)四条」がオープンしました

執筆者;京都事務所/石川聡史

 京都市営地下鉄の一部の駅には、駅名のほか、副駅名というものが付けられていることを最近になって知りました。例えば、北山駅は「京都コンサートホール前」、今出川駅は「同志社前」、四条駅は「京都大丸前」など、その駅周辺の施設名などが付けられています。その他の鉄道についても調べてみると、JRなどの一部の駅で付けられており、鉄道会社の経営強化に向けた取組の中でのネーミングライツ、あるいは広告活動の一つのようです。
 さて、その副駅名が「大丸京都店前」の京都市営地下鉄四条駅で、昨年の10月1日に新しい商業スペース「KOTOCHIKA(コトチカ)四条」がオープンしました。
 近年、大都市を中心に鉄道駅が持つ集客力の高さや、利便性の良さに着目し、それらを最大限に生かそうとする、いわゆる駅ナカビジネスが盛んになってきます。「KOTOCHIKA(コトチカ)四条」もその一つで、改札階とその下階にスーパー、生花、スイーツ、ファッション、リラクゼーションなどの全8店が営業を始めています。どの店もオープン当初から賑わいを見せていますが、中でも関西で2店目となるドーナツ店は一時期、3,4時間待ちだったこともあるほどの人気で、今も常に行列ができています。
 改札階では、これまで通路だったところの両側に店舗ができたことで、全体としては以前より少し狭くなってしまった印象がありますが、これが逆に人の密度を高め、その場の活気を感じさせることにつながっています。
 地下鉄四条駅が位置する京都の中心部である四条烏丸界わいは、近年、新しい商業ビルが次々オープンしており、にぎわいを増してきています。KOTOCHIKA(コトチカ)四条も、周辺一帯の活性化に向けて、それらとの相乗効果が期待されるところです。


改札階には6つの店舗が入っています。

オープンが相次いでいる四条烏丸界隈。手前に移っているのは160号での当欄でご紹介した広告付きバス停です。