アルパックニュースレター165号

畑に花を咲かせましょう「伊賀菜の花プロジェクト」

執筆者;大阪事務所/鮒子田稔理

忙中閑有り

 昨年は猛暑の後にすぐに寒さがやってきたような感じで、秋の気配を感じることが少ない年となりましたが、そんな束の間の秋を満喫する「秋の遠足」を行いました。
 ニュースレターでも度々ご紹介しています伊賀市菜の花プロジェクトの関連で、今回は地元農家の方の畑に菜の花の種を蒔くお手伝いをするため、所員とその家族、1歳~小学校6年生までの子どもたちが参加しました。
 花咲かじいさんのように種を手で蒔くのかなと思っていたのですが、種蒔きの秘密兵器があり、種の入ったケースを首から提げ、スイッチを入れて畑の中を歩くとケースの下から種が飛び散っていくのです。小さい子どもたちは、種蒔きマシーンは無理なので、小さい手に少しずつ種を持って蒔いていきます。この作業がとても楽しかったようで、何度も何度も種を取りに来ていました。
 開始から1時間半ほどで、3反(3,000平方メートル)の畑4枚分を蒔き終わりました。



昼食作りという体験

 その後近くの集会所をお借りして、みんなで昼食作りをお手伝い。
 この日のメニューは昨年の伊賀産菜種油を使ったドーナツや採れたて野菜の天ぷら、手づくりこんにゃく、鹿肉の刺身と焼き鹿肉、おでんに新米ご飯などです。
 種蒔きですっかりおなかがすいた子どもたちは、まず揚げたてのドーナツを頬張り満面の笑顔です。
 揚げたてが美味しいのはもちろんですが、時間が経っても油臭さがないのが、この油の特徴のひとつでもあります。
 子どもたちは、鹿肉を食べるだろうか・・と心配していましたが、生姜醤油で食べる鹿肉は臭みもなく、柔らかくて、みんな美味しさと楽しさでもりもりといただきました。
 地元産の新鮮な食材を使って、みんなで作ってワイワイと食べる・・昼食も楽しい体験のひとつとなりました。
 昼食後、今春完成し、稼動を始めている菜種油の搾油施設「菜の舎(なのくら)」の見学です。
 土曜日だったので、絞る作業は行われていませんでしたが、乾燥や搾油の機械を見せてもらって、菜種油を絞る工程などについて教えていただきました。
 今回撒いた種が春に満開の黄色い絨毯を敷き詰める頃に再訪したいと思います。そして、その菜種から油を絞り、絞ったカスは肥料や飼料となるところも実際に見て、体験して、資源が循環していくことを身を以って学ぶことができればいいなと思っています。

伊賀産菜種油「七の花」の近況

 一昨年度からアルパックではこの菜の花プロジェクトをお手伝いしています。昨年の春には初めての伊賀産菜種を使用し、伊賀市で絞った菜種油が誕生しました。
 一昨年みんなで考えた「七の花」という商品名で既に消費者の元に届けられています。
 「七の花」を使った人の意見では、「色が美しい」「さらっとしている」「油がヘタリにくい」などの感想をいただいています。
 今年度もアンケートやヒアリングなどを通して多くの消費者の方々の意見を聞き、より良い製品づくりに生かすとともに、どんな成分が入った油なのか、どのように体にいいのかといった製品情報やどんな料理に使えばいいのかなどといった情報をお届けして、このプロジェクトを盛り上げていきたいと思います。
七の花・エクストラバージンオイル
453g、184g、94g
七の花・一番絞り菜種油
453g
商品に対するお問い合わせは、
(社)大山田農林業公社
TEL 0595-47-0151
FAX 0595-47-0244