レターズアルパック204号

特集「涼む」
ベトナムでの涼み方  

執筆者;取締役副社長(東京事務所長兼務)/堀口浩司

京都で一年間生活したベトナム人に言わせると、「京都の夏は最高に(最悪に)暑い」という。ホーチミン在住の人である。

 私も昨年から何度かホーチミンを含む南部の諸都市を訪問したが、いずれの時期もあまり暑いという印象がない。5月初旬は日本では最も爽快な時期である。一方、バンコクやホーチミンといった東南アジアの大都市は乾期の終わりにあたり、日差しも厳しいし、日中気温も高い、彼我の温度差の激しい時期でもある。この時期を除いて、大阪より暑いという印象はあまりない。
 自分なりに分析すると、日差しは厳しく、直射日光は「痛い」くらいである。今月(7月)中旬にベトナム南部のキエンザン省の3都市を訪問したが、大阪の淀屋橋付近ほど暑くはない。だが、いつも海風があって、あまり湿度も高くないため、日中も結構過ごしやすい。


  早朝のホーチミン市内

 魚介類を売る朝市(南部のまちハ・ティエン)

 最大の都市であるホーチミン市ではどうか。日本から来て空港でタクシーを拾うと最初に「ホーチミン市は暑いでしょ」といわれるが、私の回答は大抵「大阪より涼しい」である。日差しはきついが樹木も多く、日陰に入るとあまり気にならない。
 いくつか理由を考えてみると、生活習慣や行動様式が夏向きにできているようにも思う。列挙すると、第一に、朝早くから活動していること。ホーチミン市内の公園や地方都市の川沿いの公園などで朝早くからウォーキングや体操、ソシアルダンスなど、早朝から活動をしている。そして多くの会社は8時始業である。
 第二に昼寝をすること。ローカル企業の昼休みは12時~14時が一般的であり、その時間にはオフィスの電気を消し従業員が机に頭をつけて寝ている風景が見られる。ガンガンにクーラーの効いたオフィスで枕を並べて昼寝をしている。またそれ用の枕も売っている。そして午後は外を出歩かないことである。出てもクーラーの効いた室内から室内への移動である。午後の最も暑い時間帯は出歩かないことである。
 第三は、夕方から残業をしないこと。日が暮れるとクーラーの効いた室内か風通しの良い屋外で生(ぬるい)ビールを片手にワイワイとやっている。本稿のテーマは涼み方であるが、要するに暑い時には無理しないという単純なことである。


緑の多い都市は涼しい。(ダラット市)

緑の多い都市は涼しい。(ダラット市)

レターズアルパック204号・目次

2017年8月発行

特集「涼む」

今、こんな仕事をしています(業務紹介)

地域に寄り添って地方創生を考える

うまいもの通信

きんきょう&イベントのお知らせ

まちかど