アルパックニュースレター183号

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

名誉会長/三輪泰司

 このところ、ご無沙汰ぎみで、“ミワさんはどうしている?”とお言葉を頂戴しておりました。
 昨年8月、満82歳になりました。いま一番の責務は「職務継承」です。
 メディア委員会が企画して「創始者に聞く」シリーズを始めました。若い社員がインタビュアーを務めて記事にします。
 若い世代へアルパック創設の精神を伝えることと、ご無沙汰の埋め合わせと、一石二鳥というわけです。
 ところが「職務継承」は、なかなか骨の折れる仕事です。継承する方にも、される方にも「責任」があり、それは組織内外でのポジションにより、年齢に応じて、大きく重くなります。古今東西、上から下まで、苦労してきたはずだと痛感しています。
 職務継承・事業承継にも、ソフトなチエとハードなモノがあります。情報を扱うこの種の業種では資料の類が経営資産で、捨てられないのが悩みです。
IT技術の進歩で、映像情報などはデジタル化できますが、文献・書籍は現物に価値があります。
 企業経営体は大学研究室より永く継承される可能性があります。企業ミューゼアムは、会社の持続・継承への生命力の源泉である所以です。
 継承という点では、創始者の一人・元鳥取大学教授霜田稔さん、第2代社長・立命館大学教授金井萬造さんが、世界と日本におけるシンクタンク・プランニングコンサルタントの成立と、アルパック活動史を論じているのも興味深く見ています。今や、アルパックそのものが、研究対象なのです。
 「創始者に聞く」シリーズへ、「アルパックと三輪泰司の活動記録」というアルパック研究とミューゼアムのためのインデックスを提供しました。
 今年2月で、アルパック創立47年になります。創立50周年へ向け、アルパック研究の深化とミューゼアム設立を期待する次第です。

アルパックニュースレター183号(新年号)・目次

2014年1月1日発行

新年の挨拶

ひと・まち・地域

きんきょう

『創始者に聞く』

まちかど