アルパックニュースレター189号

星のや京都に宿泊してきました

執筆者;東京事務所 山﨑将也

 昨年9月6日に行われたアルパック全社研修会でのグループワーク提案一位の副賞として宿泊優待券を頂いた、星のや京都に泊まってきました。宿泊にあたっては、研修会の基調講演で星のや京都総支配人酒井俊之氏のお話の中にもあった「脱コモディティ化による魅力創造とは何か」を体験することを楽しみにしてきました。
 紅葉の時期にはまだ少し早い10月末、昼前に嵐山に到着し、天龍寺から常寂光寺、落柿舎、二尊院と拝観した後、夕刻に渡月橋を渡り、送迎用の上り桟橋から屋形船に揺られ星のや京都さんに向かいました。送迎用の船は2艘で往復しているため、待合所で船の到着を待つのですが、この待っている間に弥が上にも期待が高まってきます。  船に乗り川上に向かうと少しずつ川幅が狭くなり、山容が目の前に迫ってくる様を楽しんでいるうちに到着しました。
 普通の旅館ではまず和室に通され、お茶を飲みながら案内や説明を受けますが、星のやでは、まず寝室に通され窓際の大きなベンチソファに寝転がりながら説明を聞くという、部屋に入った瞬間からくつろぎの時間を作り出してくれます。
 夜は完全に静寂に包まれ、虫の声と大堰川の微かな川音をBGMに星空を眺めて過ごすのは最高の贅沢と感じました。


幻想的な雰囲気を醸し出す水の庭

部屋からの眺め(大堰川と小倉山)

 翌朝、朝食は部屋まで給仕してもらいましたが、朝から鍋料理を出され、ちょっとした衝撃を受けます。朝日を浴びながらの鍋は初めての体験でしたが、野菜や茸がふんだんに入った体に優しく沁み入る味でした。
 午前9時から奥の庭では、茂山千五郎家による狂言「蝸牛」が演じられ、初めて見る人にも非常に分かりやすく面白い内容で、朝鍋に続く朝狂言で元気をもらいました。
 狂言を堪能した後、あっという間にチェックアウトの時間となり、後ろ髪引かれながら行きと同様、屋形船で渡月橋まで送ってもらい、夢見心地な時間は終了しました。
 今回は、蔵をリノベーションしたサロンや、空中茶室など楽しみきれなかった施設もありましたが、一泊だけではもったいない、数日ゆっくり滞在したいと思わせるロケーションであり、施設であり、サービスでした。
 こちらの常識や期待を少しずらしてサービスを提供することで、ちょっとした驚きや新鮮な楽しさが得られ、その先の新たな期待を抱かせます。研修会の中で酒井氏が「顧客の目を覚ますサービス」と仰っていましたが、泊まる側にも既成概念があり、知らず知らず楽しみ方を狭めてしまっているのかもしれないと感じました。
 最後に、酒井俊之総支配人をはじめ星のや京都の従業員の皆様には、上質な非日常を提供頂きましたことに厚く御礼申し上げます。
 皆様も機会がありましたら、是非宿泊してみて下さい。心が洗われますよ。


星のやへ向かう屋形船