レターズアルパック208号

ポートランドってこんなまちだったんだ

執筆者;都市・地域プランニンググループ/坂井信行

 全米一住みたい、あるいは住みやすいまちとして、また先進的なまちづくりでも注目度の高い米オレゴン州のポートランドの視察レポートをお届けします。
 まずはミクストユース。ポートランドの街区は60メートルのグリッド。京都田の字エリアの120メートル、大阪船場の80メートルに比べると小ぶりです。まちを歩くと1分以内に街角があります。この街角を生かしつつ、職住商学がミックスされた歩けるまちづくりがこのまちの最大の魅力です。これは有名な話。
 2点目は賑わいの連続。店の前の歩道はお金を払えば客席などに利用可能でオープンカフェも簡単。駐車場で賑わいが途切れないよう、通りに面した部分には屋台がお店を出していました。アイデアですね。低層部はお店の中が見える構造にするようガイドラインが定められています。全ては賑わいを連続させるためです。


駐車場外周の屋台

 3点目はペイ・トゥ・パーク。車でも便利に買い物できるように短時間の路上駐車を認めています。これは意外。おかげで通りは路上駐車で埋め尽くされています。歩道を歩く歩行者へのバッファという苦しい説明も。しかしどの通りも豊かな街路樹が街並みを救っていました。
 4点目はローカル・ファースト。まちづくりは住民が最優先、観光客は最下層だそうです。さすが全米一住みたいまち。しかし、一方ではジェントリフィケーションが進み、歩道や公園にはホームレスの姿も。これは知りませんでした。
 日本でも紹介されることの多いポートランドのまちづくりですが、実際に行ってみると意外な点もいろいろありました。日本からはるばる思いを馳せるだけではわからないことも多いです。


ボードウォークの向こうに路上駐車の列

ローカルファーストのまちにもアップルストアはあります

レターズアルパック208号・目次

2018年3月発行

特集「はるばる」

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