レターズアルパック208号
クリスマスに合わせてインドのムンバイ(旧ボンベイ)に行ってきました
執筆者;アルパックOG/片野直子
イギリスに留学している間、仲良くなったインドの友人たちは、温かく気持ちの良い人ばかりで、そのおおらかさに何度も助けられました。彼らを育てたインドという国を一度見てみたい、そんな思いを胸にムンバイへ向かいました。
訪れた友人の家族は熱心なカトリック教徒ですが、イスラム寺院に隣接した集合住宅の一角に住んでおり、朝5時から窓枠がブルブル震えるくらいの大音量でコーランの唱和が始まります。何年も聞いていると気にならなくなるのだとか。
到着早々にクリスマスの準備として、友人一家の出身地である南西部のゴア州の料理を一緒に仕込みました。かつてゴアを統治していたポルトガルに由来する、豚の肉と内臓を酢とスパイスで煮込んだ「ソル・ポテル」という料理です。ヒンズー教やイスラム教で豚を食べることは禁じられているので、クリスチャンのコミュニティならではの一品です。
![]() クリスマスのごちそうランチ |
![]() クリスマスのスイーツいろいろ |
イブの夜には一家の通う教会で催された真夜中のミサに参加し、カラフルなインド風の衣装で着飾った聖歌隊のコーラスを楽しみました。翌日は朝からカトリックのご近所さんが代わる代わる訪ねてきて、グァバやココナッツでできたお菓子を交換し、ソル・ポテルを振舞ってお祝いしました。
家の中はクリスマスムード一色ですが、ベランダから外を見ればいつも通りのクラクションの嵐、市場では鶏が捌かれ、売り子の声が響きます。しかし、そんな騒音もお構いなしに、きらめく太陽のもとキャロルを歌って家族と過ごす一日。ムンバイのまちで迎えたクリスマスはちょっと不思議で心温まる経験になりました。

ミサの後、教会にて(左側が著者)
レターズアルパック208号・目次
2018年3月発行
特集「はるばる」
- 特集「はるばる」/レターズアルパック編集委員会
- 特集「はるばる」スロベニア共和国の来訪神クーレントの伝統行事/岡崎まり
- 特集「はるばる」中国・杭州のナイトエンターテイメント「印象西湖」/高田剛司
- 特集「はるばる」よかとこじゃった鹿児島/増見康平
- 特集「はるばる」ポートランドってこんなまちだったんだ/坂井信行
- 特集「はるばる」クリスマスに合わせてインドのムンバイ(旧ボンベイ)に行ってきました/アルパックOG片野直子
今、こんな仕事をしています(業務紹介)
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- 築港で大阪府内の教職員を対象にまちあるき・意見交換会の実証実験を実施しました/増見康平
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- 木曽三川流域で新たな取組が動き出そうとしています/植松陽子
- 西脇のまんなかから「元気」を発信する/岡本壮平
きんきょう&イベントのお知らせ
- 台湾921大地震から復興した山間集落の今/中塚一
- 公・民協働の文化資産利活用/三輪泰司
- タウンマネジメントを実践する九州の住宅地(城野地区・日の里地区)を視察しました/絹原一寛
- アルパックのリクルートサイトを公開しました/坂井信行









