アルパックニュースレター160号

近況―発信と響き合い

執筆者;取締役相談役 三輪泰司(NPO平安京・代表理事)

  “うれしいこと“に、毎月、毎週、毎日めぐり合います。それは何かやったことに対してで、それがまた何かやることを呼ぶのです。

現代の博覧会

 2月2日、NPO平安京は「京都・知恵と力の博覧会推進協議会」の感謝状を頂きました。前号でご報告しました大将軍八神社での新型インフルエンザ封じのツアーや、京都市考古資料舘のスタンプラリーなどがこの博覧会参加事業だったのです。西陣地域のまちづくり協議会とその一員であるじゅらくだい倶楽部も感謝状を受けました。
 この博覧会は、京都市内外全域を会場に800を越える活動を展開して600万人を超える参加者でした。NPO平安京が目指している全市域にネットワークし、増え続ける「平安京ミューゼアム」構想と同じ考えです。
 地域のNPO・ボランティアが集まり、考古資料舘を拠点に「まちづくり協議会」を結成して1年になります。春には合同懇親会をやりたいです。出水小学校の同窓生が明治以来の校歌を収集しました。西陣地域の小学校校歌や校訓を集めてみてはどうでしょう。

ECHO TOUR・2010

 京都府庁旧本館・春の一般公開(観桜会)です。3月23日(火)~4月4日(日)。エンターテイメントをメインに、アートは彫刻家協会の野外彫刻展が“響き合い”ます。
 このレターがお手元に届く頃にはポスターやビラもでき、京都府の広報も出るでしょう。入場無料ですが、今年はお土産グッズに絵葉書(写真)も計画しています。
 昨年は1万3千人。今年は1万5千人と見込んでいます。キャパシティからは、1日ピーク3000人が限界。若者からベテランまで、出演・出展の皆さんも発信されるので、実行委員会代表としましては、大入りで事故を起さないよう工夫しなくてなりません。

デザイン・ガイド

 発信といえば、京都建築設計監理協会(KSK)が「京都・建築デザインガイド」を制作し、市民・事業者に配りました。
 ニュースレターNo.152 (08年11月)「京都市・新景観政策1年」で「デザインガイド」作成の取り組みをご報告しました。1月25日、京都市市政記者室で川下会長が発表し、1月31日、京都市景観・まちづくりセンターで開かれた「京都景観シンポジウム」で、ご参加の皆さんに進呈しました。(以下の記事写し参照)


1月26日・京都新聞

1月26日・産経新聞

 これは、京都で建築をつくろうとされる市民・事業者と、その意向を受けて建築をデザインする建築事務所の所員へ、私どもが考えている心得と基礎知識をガイドする「手引き」です。
 景観政策関係条例が施行されて3年余。デザインを気にせんといかんらしいという気分は浸透しつつあります。「デザイン基準」による指導は一定の行政効果を挙げていると言えます。でも本当は建築をデザインするのは悩み多い仕事です。これはハウツウではなく、悩み、考え、デザイン力を身に付けて頂くためのガイドです。
 情報の時代、組織も個人も“発信”しないと存在すら見えない。まず、発信しましたが、実はまだ、内容は不十分だと思っています。「理念」の思いと具体的な「作法」が一貫しているとは言えません。
 1部800円で頒布しています。早速に、横浜・長崎・沖縄、行政・建築士会等々から注文が寄せられています。 京都建築設計監理協会(KSK)
TEL 075-221-1675
http://www.kyotosekkan.jp/