アルパックニュースレター162号

ゲーム表示画面
一年前から「通勤距離」を利用して携帯ゲーム「コロニーな生活☆PLUS(略称:コロプラ)」をやっている。いわゆる「位置ゲー」というもので携帯電話のGPS機能を使ったゲームである。登録すると、まず自分用の街(コロニー)がもらえて、そこに土地、資源(水、空気、食料)などを購入していく。条件が整うにしたがって住民が住み始め人口が増えていくというゲームである。ゲーム内で使う資金は、携帯で位置登録をした移動距離(km単位)に応じて架空のお金が発生するというもので、私の場合、毎日の「通勤距離」(京都~大阪間)で発生している。コロニーのデザインも選択できてなかなか楽しい。ゲームを始めた頃は、街を大きくすることだけに専念していたが、実は様々なアイテムが取得できたり、SNS機能やTwitterとも連動していて他のコロニーと交信できるなど奥深いゲームである。
一つは、スタンプ集めで、都道府県毎に市町村単位くらいのエリアが区切られていて、訪れた地域で位置登録をすると記録が残る。全地域を制覇すると都道府県章がモチーフのスタンプが取得できるというもので、スタンプラリーが大好きな私にとって、こたえられない。
もう一つは、各地域のお土産集めがある。訪れた地域で位置登録をすると、その地域の特産品のお土産が購入できる(中にはある施設の周辺でしか入手できないものもある)。とはいっても本物ではない、あくまでゲーム上の架空のお土産である。入手するとそのお土産の詳しい説明文がついてくるので、ちょっとした雑学博士になった気分になってくる。大阪事務所からは、お好み焼き、たこ焼きと大阪城の置物が購入でき、中にはゲームを始めてから知った特産品もある。例えば、近畿地方では、河内長野市のつまようじ、生駒市の茶筅、豊岡市の柳行李などがあり、その地域や特産品について、ふれるいいきっかけづくりになっている。せっかく行った(知った)のだから、現地で本物のお土産を買うこともある。現在、登録されている全国のお土産数は629種類で、ちなみに私のコレクション率は16%(近畿地方は50%)で、遠い目標であるけれど目下のところ100%を目指している。(笑)
さて、ここまでは無料のお話。一部有料のアイテムもある。ゲーム会社と提携している実在するお店で買い物をすると価格に応じて、シリアル番号付きのカード(コロカという)がもらえる。番号を登録すると店舗限定のアイテムを買うことができる仕組みである。今まで、近場の3つの提携店に行ったが、あきらかにコロプラユーザーだと思われるお客さんがいた。お店の人にコロプラユーザーの来店について尋ねてみると関東方面からも来るとのことで、特に週末は多いらしい。たかがゲームと思っていたがその効果にあらためてびっくりさせられた。
最近では、旅行会社やレンタカー会社と提携して各地でコロプラツアーなるものが組まれたり、JR北海道やJR九州と提携してイベントが開催されるなど、機会があれば参加したい魅力的な企画でいっぱいだ。私にとってもはや架空のゲームの世界でなくなってきている。
現在、コロプラユーザーは100万人を超え、20~40歳代のユーザーが8割以上を占めているそうだ。私のように最初は、観光のついでにゲームを楽しんでいたが、今ではゲームのために観光しているような人も多いのではないだろうか。大げさかもしれないが、携帯ゲームを使った新しい観光の時代が到来したと実感している。
アルパックニュースレター162号・目次
特集「農村とまちづくり」
- マチとムラとの新しいつながりのカタチをつくる!-堺市と奈良県東吉野村との広域連携-/大阪事務所 原田弘之
- 農村の景観保全に取り組む~景観農業振興地域整備計画モデル地 区の検討~/大阪事務所 森岡武・絹原一寛
- 伊賀の菜種油「七の花」が本格生産を始めます/大阪事務所 高坂憲治
- 地域住民で守る農村コンビニ「(NPO)耶馬渓ノーソンくらぶ」/九州事務所 山田龍雄
- 人材育成講座によるグリーンツーリズムの推進/京都事務所 江藤慎介
ひと・まち・地域
きんきょう
- 西宮市民が考える「暮らしとまちのビジョン(案)」~西宮市都市計画マスタープランの取り組み/大阪事務所 清水紀行
- 大都市圏まちづくりフォーラムを開催しました/代表取締役社長 杉原五郎
- 第44期株主総会を開催しました/代表取締役社長 杉原五郎







