アルパックニュースレター162号
全国に広がる、まちなかをはしごする飲み歩きイベント
~「まちなかバル」はなぜ受けるのか~
北海道函館市の西部地区で2004年から始まった、まちなかの飲食店を3000~3500円の5枚綴りのチケットを使って1ドリンク+1フードの店を飲み歩く「バル街」。北海道札幌市「さっぽろタパス」、千葉県柏市「ユルベルト」、そして兵庫県伊丹市「まちなかバル」などへと飛び火し、今や全国あちこちで中心市街地に人を呼び戻すイベントとして新聞、雑誌、テレビ等で紹介されています。
伊丹市「まちなかバル」は、ニュースレター158号でご紹介した昨年10月の初回を皮切りに、第2回を今年5月、第3回が今年9月19日(日)開催予定と、さらにパワーアップして展開されています。参加店舗数も初回54店から第2回80店、チケット販売冊数も約1500冊から約2300冊(なんとチケット販売額で約700万円)と約1.5倍に増えています。

待ち行列前での音楽演奏
参加者のアンケート結果では、女性客が約57%、年齢別では30歳代が約34%、40歳代が約27%と、30~40歳代の女性グループが多いのが特徴です。また市内からの参加者が約57%と前回から約6%増加し、確実に市内及び隣接市からのリピート層が増えています。そしてイベントを知った方法が「知人による口コミ」が約47%、前売りチケット販売率が約83%と、確実に第1回に参加された方の評判で前売りチケットを買って参加されている方が多いことが分かります。
第2回には、滋賀県守山市、和歌山県田辺市、奈良県奈良市、兵庫県西宮市、愛媛県今治市などの中心市街地活性化の関係者の方々が視察に(飲みに(笑))来られました。既に6月には守山市でホタル鑑賞イベントと絡めて開催され、さらに他市でも順次開催を準備されていると聞いています。
函館から始まり、伊丹に飛び火し、関西一円に拡がる「まちなかをはしごする飲み歩きイベント」。これ程までに受ける要因は、みんな心の中で、郊外のファストフード店ではなく、自分の愛するまちの歴史、魅力的な店や人とのつながりが感じられる「まちなかでの暮らしを楽しみたい」と切に願っているのではないかと考えています。
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アルパックニュースレター162号・目次
特集「農村とまちづくり」
- マチとムラとの新しいつながりのカタチをつくる!-堺市と奈良県東吉野村との広域連携-/大阪事務所 原田弘之
- 農村の景観保全に取り組む~景観農業振興地域整備計画モデル地 区の検討~/大阪事務所 森岡武・絹原一寛
- 伊賀の菜種油「七の花」が本格生産を始めます/大阪事務所 高坂憲治
- 地域住民で守る農村コンビニ「(NPO)耶馬渓ノーソンくらぶ」/九州事務所 山田龍雄
- 人材育成講座によるグリーンツーリズムの推進/京都事務所 江藤慎介
ひと・まち・地域
きんきょう
- 西宮市民が考える「暮らしとまちのビジョン(案)」~西宮市都市計画マスタープランの取り組み/大阪事務所 清水紀行
- 大都市圏まちづくりフォーラムを開催しました/代表取締役社長 杉原五郎
- 第44期株主総会を開催しました/代表取締役社長 杉原五郎









