レターズアルパック211号
センシュアスなまちをめざそう
埼玉県戸田市で立地適正化計画策定に向けて、センシュアス(官能的)な都市をテーマにした「まちづくりフォーラム」が開催されました。
現在、全国約200の自治体で立地適正化計画策定に向けた取組が進められています。戸田市は、大都市に隣接する都市では数少ない計画策定に取り組んでいる自治体であり、市民による都市活動に根ざした計画づくりを進められています。
立地適正化計画は、居住や都市機能を誘導することにより「持続可能なまちづくり」を推進するための施策ですが、それぞれの地域に生活する人の暮らし方や活動、まちに対する意識などと大きく関わっています。
そのような中、7月29日に、戸田市のこれからのまちづくりを考える「まちづくりフォーラム」を開催しました。副題を「本当に住んで幸せなまちをめざそう」とし、市民などがいかにまちを使いこなしていくか、そのために何が必要かを考えるきっかけづくりとなるようプログラムを組みました。
まず、LIFULL HOME’S総研の島原万丈氏から、便利さだけでなく、都市の魅力を測る新しいものさしとして、「都市を動詞で捉える」、「センシュアスな視点で都市を評価する」といった視点からまちのあり方を考えていくことの必要性について講演いただきました。その後のパネルディスカッションでは、学識経験者や市民を交えて、便利さだけではない戸田市の良さを見つけ、それらを伸ばしていくことの大切さ、「戸田市で暮らしたい」と思ってもらう仕掛けや市民によるまちの使いこなし方に関する提案がありました。
当日は約100名の方に参加いただき、アンケートからも自分たちのまちを考える上での新たな刺激を受けた様子がうかがえました。このフォーラムを通じて単に計画策定を支援して終わるのではなく、その背景にある生活者の目線から、まちの良さを見出し、伸ばしていくことの大切さを改めて認識しました。
![]() 島原氏による基調講演の様子 |
![]() まちづくりフォーラムの様子 |
レターズアルパック211号・目次
特集「あらかじめ」
- 特集「あらかじめ」/レターズアルパック編集委員会
- 特集「あらかじめ」『災害に備える』を考える/清水紀行
- 特集「あらかじめ」確実に「起こる」気候変動に備える適応策/長沢弘樹
- 特集「あらかじめ」空き家を「負動産、地域の厄介もの」にしないための備え~空き家になる前から備えましょう/大河内雅司
- 特集「あらかじめ」老後の生活を「どこで」「どのように」「どんなコミュニティ」で過ごすのか、あらかじめイメージしよう/嶋崎雅嘉
今、こんな仕事をしています(業務紹介)
- 松の実児童クラブ「高砂子(たかさご)」/高坂憲治
- 「育てる広場」をみんなでつくっています/羽田拓也
- 「関西機械メーカー×同志社大学 プレゼン大会」を開催しました/高野隆嗣
- 奈良桜井の町宿「櫻林亭」がグランドオープン/和田裕介
- 八尾市「暮らし」を真ん中においた景観づくり/岡本壮平
- センシュアスなまちをめざそう/山崎将也









