アルパックニュースレター179号
日本と台湾のビジネスマッチングを支援します
台湾・MIRDCと弊社はMOUを締結しました
台湾の財団法人金屬工業研究發展中心(以下;MIRDC)とアルパックは、今年5月14日、アルパック大阪事務所において、日本と台湾のものづくり産業の発展を目的とする「業務提携覚書(以下;MOU)」に調印しました。今後は、両国・地域間の商談会やビジネスマッチングを中心に、協力して各種支援事業に取り組んでいくものです。
MIRDCは、研究員数百名を擁する台湾最大級の産業支援機関です。1963年に台湾第二の都市である高雄において設立され、中小製造業の生産・管理技術の研究開発の普及を通じて、台湾産業のレベルアップと国際競争力強化に従事しています。
台北&対中でビジネス交流ミッション開催
今回のMOU締結の端緒は、昨年秋に遡ります。近畿経済産業局の「日台ものづくりビジネス交流ミッション」をアルパックでお手伝いすることになり、亜東関係協会、台日産業連携推進オフィス(TJPO)、工業技術研究院(ITRI)等とともに、台湾側の協力機関として協力して貰いました。私たちも何度も台湾と関西を往復しながら準備を進め、今年2月19日~22日にはミッション団(団長;(株)中村超硬井上社長)の訪台に無事、漕ぎ着くことが出来ました。
当該ミッションは、関西を代表する研究開発型中小製造業の経営者のみなさんに呼びかけ、台湾企業との商談会を実施したものです。日本からは、金属加工からエレクトロニクスまで幅広い分野のオンリーワン技術を有する9社に参加いただき、台湾側からも中国鋼鉄(台湾最大の鉄鋼メーカー)、三星科技(世界最大の鋼鉄ナットメーカー)、明安国際企業(世界第ニ位のゴルフクラブメーカー)、及成企業(金属製携帯電話ケース世界シェア8割)などの参加を得てたくさんの商談を実施しました。
紙面の都合もあるため成果報告は割愛しますが(特設HPをご覧下さいhttp://www.arpak3.com)、参加した関西企業の非常に高い技術と「日本への信頼感・親近感」がベースとなり、非常に短い商談時間でしたが数多くの継続商談が生まれています。
![]() 日台ものづくり交流ミッション・ポスター |
![]() 台中におけるプレゼン風景(2013.2.21) |
アジアにおける中小製造業のパートナーとして
2月のビジネスミッションの成果は商談だけに留まりません。台湾の皆さんとの間に生まれた信頼関係が、今回のMOU締結に繋がった訳ですが、今回のMIRDC来日にあわせて、2月の訪台団参加メンバーにも多数お集まり頂き、盛大な懇親交流会を開催しました。日台間の連携を深めていくことで、今後ともたくさんの出会いとビジネスの芽が生まれることと、とても愉しみです。
中国や韓国のカントリーリスクが取沙汰される中、アジアにおける日本のパートナーとして、台湾が見直されています。元来、台湾は並外れた「親日」と知られており、311の東北大震災の折も、官民併せて世界最大級の200億円以上の義捐金が贈られたと言われています(台湾政府発表)。穏やかで真面目な国民性は日本と通じるものがあり、私たちもすっかり「親台派」になっています。日本と台湾のものづくり企業の発展と、我が国の産業活力の向上に微力ながら私たちもお役立ちしたいと願っています。
![]() 台湾・MIRDCとアルパックのMOU調印(2013.5.14) |
![]() 大阪OMMで旧交あたためた歓迎会 |
アルパックニュースレター179号・目次
寄稿
ひと・まち・地域
- 地域から少子高齢化への対応を考える(その1)~女性就業率が高いと出生率も高い~/代表取締役社長 森脇宏
- 都市部の友好都市をねらえ!過疎地域の再生実験~京都府京丹後市(久美浜)×京都府木津川市
/地域産業イノベーショングループ 原田弘之・地域再生デザイングループ 森岡武 - 少子高齢社会対応ビジネス事例集を作成しました/地域産業イノベーショングループ 武藤健司・高野隆嗣
- 日本と台湾のビジネスマッチングを支援します/ 地域産業イノベーショングループ 高野隆嗣・江藤慎介・松田剛
- 中小企業が海外展開しても国内は空洞化しない!~関西中小企業の海外展開実態調査のご報告
/地域産業イノベーショングループ 江藤慎介・高野隆嗣
きんきょう
- 和歌の浦景観重点地区が指定されました/都市・地域プランニンググループ 絹原一寛・依藤光代
- みんなのNPOの活動報告!/公共マネジメントグループ 廣部出
- 小阪商店街の「若手」商店主が中心になって「まちゼミ」をしました
/都市・地域プランニンググループ依藤光代 - 新人紹介/地域産業イノベーショングループ 片野直子











