アルパックニュースレター197号

「東北を旅して、日本を考える」
~うまいもんがいっぱい、三陸へ行こう。~

執筆者; 地域産業イノベーショングループソーシャル・デザインチーム/高田剛司・片野直子

 東北・三陸の食と旅の魅力を、関西で発信するプロジェクト「東北フードツーリズム開発推進協議会」。ニュースレター194号では、協議会が主催する昨年11月のセミナーの様子をお伝えしましたが、その続編として12月以降の取り組みを紹介します。

120名以上の参加!「三陸の食と旅、復興を考える」

 昨年12月4日、大阪・堂島の中央電気倶楽部にて、「東北フードツーリズムフォーラム」を開催しました。前半は「NPO法人森は海の恋人」の畠山重篤理事長に基調講演を頂き、後半はパネリストとして、基調講演者の畠山理事長(気仙沼市)、南三陸ホテル観洋の阿部憲子女将(南三陸町)、トラットリアポルコ・ロッソの山﨑純シェフ(大船渡市)、関西からは関経連震災復興支援担当で鴻池運輸(株)の辻卓史代表取締役会長、そしてファシリテーターとして大阪府立大学の橋爪紳也教授をお迎えし、パネルディスカッションを行いました。
 「三陸の豊かな海」を特徴づけるリアス海岸、森と海の関係など畠山さんのウィットと示唆に富んだ講演と、パネリストの方々の震災から現在に至るまでのお話を、「フードツーリズム」という視点から繋げた、本プロジェクトならではの内容となりました。


 「NPO法人森は海の恋人」畠山理事長の白熱教室(基調講演)

「新しい東北」交流会in仙台

 震災5年という節目を1ヶ月後に控えた2月11日には、「新しい東北」官民連携推進協議会の主催で、震災復興にかかわる各種団体の交流会が仙台で催されました。本プロジェクトとしてもこの交流会に参加し、来訪者にオリジナル小冊子を配布したり、パネルを使って今回の取り組みや提案のPR活動を行いました。


 オリジナル小冊子

三陸のうまいを実感! モニターツアー

 3月4日から6日には、今回のプロジェクトの締めくくりとして、伊丹空港発着2泊3日の「東北フードツーリズムモニターツアー」を催行しました。当初は参加者数が心配されましたが、朝日新聞への広告や各方面への声掛けなど関係者の努力が功を奏し、満員御礼、キャンセル待ちが出る結果となりました。
 詳細はとてもここには書ききれませんが、三陸の海の幸、山の幸を存分に楽しむとともに、三陸の人たちの温かな心と、震災から得た教訓に触れ、大変充実したツアーとなり、参加者の皆さんからも非常に高い評価をいただきました。
 本事業は平成27年度で終了しましたが、ホームページは日本フードツーリズム研究会が引き継いで管理をしています。モニターツアーの参加者によるレポート等も順次掲載していますので、ぜひ一度サイトを訪問して頂ければ幸いです。
 事務局のアルパックとしては本業務を通し、人と人との繋がりの素晴らしさ、ありがたさをとても強く感じる1年となりました。特に望月社長、草野アドバイザーを始めとした三陸鉄道の皆さま、南三陸ホテル観洋の阿部女将、ポルコ・ロッソの山崎シェフ、東北フードツーリズム開発推進協議会の尾家建生代表と日本フードツーリズム研究会の皆さま、NPO法人プレアツーリズムの大森伸治郎特命教授と石巻専修大学の学生の皆さま、そして、協議会メンバー、宮城復興局の皆さまに心より感謝を申し上げます。
ホームページ
「東北を旅して 日本を考える」
URL:http://tohoku.foodtourism.jp/


貸切列車による三陸鉄道小さな旅
(望月社長によるガイド)

地元の食材を活かしたイタリアン料理を堪能
(ポルコ・ロッソ)

「語り部バス」に乗って震災の教訓や復興を学ぶ
(南三陸ホテル観洋)

「NPOプレアツーリズム」の元気な学生さんたちによる市内まち歩き

アルパックニュースレター197号・目次

2016年6月1日発行

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