アルパックニュースレター197号

高槻市の摂津峡が盛り上がっている!その2

執筆者;地域産業イノベーショングループ ソーシャル・デザインチーム/片野直子・高田剛司

 前々号(195号)で紹介した摂津峡のプロジェクトの続報として、今年に入って行われた「歴史めぐりハイキング」と「人と環境に優しいBBQの在り方セミナー」の様子を紹介します。

「歴史めぐりハイキング」を開催!

 1月16日(土)に、高槻市観光協会と高槻市の共催で、地域の歴史的資源をテーマとしたハイキングイベントを開催しました。当日は約40名の参加者が集まり、大阪府下最大級の城郭を有する芥川山城の遺構と、寒天産業の発祥地である原地区の魅力を楽しんでいただきました。
 塚脇バス停から三好山山頂を経て、原地区を通り抜ける約4kmのコースを歩いた後は、ゴール地点の原公民館で、畑中農園の甘酒と、市内で寒天を製造する(株)タニチの寒天スイーツ、さらに原地区の黒豆を使った新商品のお菓子「原八景」を召し上がっていただきました。
 今回は郷土歴史家と地元自治会のお二人に説明をお願いするとともに、高槻市ハイキング協議会と文化財スタッフの会にもサポートスタッフとして参画いただき、複数の団体が協力して作り上げたイベントとなりました。
 なお、イベントで利用したコースの一部は、平成27年度事業の一環として新たに設定したウォーキングコースとなっています。3月末には「ウォーキングコースマップ」が完成し、このマップに合わせて新たに案内板を1箇所設置するとともに、4箇所の既存案内板の貼替えを行いました。これにより初めての方でも道に迷わずハイキングを楽しんでもらえる環境が整いました。


歴史めぐりハイキングの募集チラシ

芥川山城跡での説明の様子

「人と環境に優しいBBQの在り方セミナー」を開催!

 3月21日(祝)に、高槻市の主催で、人と環境の両方にやさしいBBQの普及を目指したセミナーを開催しました。講師には、日本バーベキュー協会より下城会長をお迎えし、地元住民の方や事業者の方を中心として、約30名に参加いただきました。摂津峡周辺では春から秋にかけて、多くのバーベキュー客が市内外から来訪しますが、ごみの放置や迷惑駐車が大きな問題となっています。そこで今回のイベントでは、市民や観光客に対して、マナーの向上を求める立場にある方々に、日本バーベキュー協会が提唱するスマートバーベキューを知っていただく機会を企画しました。摂津峡・花の里温泉「山水館」を会場として、下城会長による最新のバーベキュー事情のレクチャーを受けた後は、摂津峡内に開設されている「三好の里バーベキューガーデン」に移動して、スマートバーベキューの実演と試食により、本物のバーベキューの楽しさを体験しました。
 さまざまな工夫が盛り込まれたスマートバーベキューでは、地元で作っている三箇牧トマトも、しいたけも、果物も、もちろんお肉も、びっくりするぐらい美味しくなり、望ましいバーベキューの姿を学んだだけでなく、美味しいものを皆で囲む楽しさを実感する一日となりました。
 今後は、対応が急がれるバーベキューについてのルールづくりとともに、スマートで楽しいバーベキューがここ摂津峡でも広がることが期待されます。


摂津峡ウォーキングコースマップ

新設した観光案内板

下城会長によるレクチャー

屋外でのデモンストレーション

アルパックニュースレター197号・目次

2016年6月1日発行

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