アルパックニュースレター197号

真田幸村ゆかりの地「天王寺」の魅力アップをめざして
~真田丸のサイン計画

執筆者;地域再生デザイングループ/西村創


 

 

 2015年に大坂夏の陣から400年を迎えたことから、今年の大河ドラマは名将・真田幸村の人生が三谷幸喜さんの脚本で制作されており、好評なようで、見られている方も多いのではないでしょうか。大河ドラマの影響というのは非常に大きく、メディアにも広く取り上げられ、歴女(歴史好き、歴史通の女性)など、ゆかりの地を訪れる人もどっと増えるそうです。
 大阪市天王寺区内には、真田幸村が築いた大坂城の出城「真田丸」跡地をはじめ、幸村ゆかりの名所・旧跡が数多く存在し、幸村の足跡を辿ることができます。
 大河ドラマの舞台となることを機に、昨年度、天王寺区の事業として、真田幸村ゆかりの地「天王寺」の魅力をより多くの方に知っていただけるよう、幸村ゆかりの名所・旧跡11ヶ所を辿るコース「真田幸村めぐルート」を設定し、案内するロードサインを作成することとなり、弊社でお手伝いさせていただきました。


真田の抜け穴跡

茶臼山 石碑

 真田幸村といえば、大坂夏の陣において赤備えの部隊を率いたことから、やはりイメージカラーは赤でしょうか。しかし今回は、サイン案内板ということで、周辺との調和、景観に配慮し、ベース色は日本の伝統色の濃い藍色として、足下に真田家の家紋の六文銭をあしらった模様をアクセントに赤いラインを入れることで、「真田幸村」を表現しています。
 今後、大河ドラマも後半に近づき、舞台が大阪中心となってくるでしょう。終焉の地といわれる安居神社や夏の陣で幸村が本陣を構えた「茶臼山」などをめぐる天王寺エリアと大坂城の出城として築かれた「真田丸」の顕彰碑や幸村のお墓のある心眼寺などをめぐる真田山エリア、どちらも魅力たっぷりのコースになっていますので、ぜひゆかりの地を歩いてみてください。

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2016年6月1日発行

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