アルパックニュースレター161号

交流施設「まちの駅クロスピアくみやま」がオープン

執筆者;京都事務所 山崎博央・三浦健史

 京都府久御山町に「まちの駅クロスピアくみやま」が完成し、去る4月25日にオープン記念式典が、開かれました。初日から多くの人々が訪れ、町内外の関心の高さが窺えました。私たちは施設の基本構想から設計、監理までお手伝いさせていただきました。
 鉄道駅の無い久御山町では、バスは唯一の公共交通機関となっています。このバス交通を活かしたまちづくりを推進するため、バスターミナルやまちの駅の整備を盛り込んだ都市再生整備計画を策定し、まちづくり交付金をうけて平成17年より新市街地整備事業に着手しました。


全景

 「まちの駅クロスピアくみやま」は、この事業のなかでも目玉にあたるもので、バス待合のほか、加工室、販売コーナー、展示ロビー、産業情報ロビー、交流室などからなる施設です。
 加工販売では、町内産農産物などを活かした味噌・漬物、ジャム、パン、クッキーなどの加工生産、加工室で作った食品や新鮮野菜、また商工製品などの販売を行っています。
 展示ロビー、産業情報ロビーでは、町内事業所の製品等の展示を見ることができます。久御山町には多くの企業が集まっており、ここでは自慢の技術の一端に触れることができます。例えば、木の樹肌を精密に再現した紙や、精密な金属のコマなどが展示されています。さらに、広いロビーが用意されており、出品者や見学者同士の交流が図れるようになっています。


山田府知事も参加したテープカット

建物外観

多くの人でにぎわう加工販売:おいしそうなパンもいっぱい並んでいました

展示ロビー

 施設のオープンに合わせ、コミュニティバスの路線も拡大されました。バスターミナルと一体として整備されたため、バス利用客の施設利用も期待できます。また久御山町は東西の京滋バイパス、南北の阪神高速京都線、第二京阪道路の結節点にあり、自動車交通の要所となっています。ほぼ同時期に第二京阪道路も開通し、関西空港など大阪南部へのアクセスも格段によくなりました。今後は長距離バスや空港バスの発着点としての役割も期待されます。
 私は、ジャスコ久御山店には割合良く行くのですが、加工販売や展示ロビーがある「クロスピアくみやま」ができたことで、個人的にも新たな楽しみが増えました。コンクリート打ち放しが目印です。皆さんも近くにお越しのときはぜひ立ち寄ってみてください。

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2010年5月1日発行

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