レターズアルパック203号

特集「ぶらり」
「草津川跡地公園」と公園内の集客施設「草津ココリバ」がオープンしました

 グループが取り組んでいる特徴的なプロジェクトの一部を紹介します。
執筆者;地域再生デザイングループ/三木健治

草津川跡地公園は、市街地を貫く緑軸となる公園で、将来的には、市街地から琵琶湖まで、延長約6キロメートルにわたる全国に類を見ない細長い公園となります。

 今回は、市が所管する全5区間のうち、先行事業として市街地部の『de愛ひろば』(0.9キロメートル)と、琵琶湖に近い『ai彩ひろば』(1.2キロメートル)の2区間が整備されました。


 

都市価値を高める廃川活用

 市街地部を東西に貫流し琵琶湖に注いでいた旧草津川は、2002年の草津川放水路の開削により廃川となりました。
 廃川敷については、道路として活用するか、まちのにぎわい空間として活用するか、市民を巻き込んだ議論が行われました。2012年に都市価値を高め、未来に新しいチャンスを広げるまちづくり資源として捉え、「人と人の交流」をテーマとした公園として整備する方針が決定されました。
 このコンセプトに基づき、市街地の中に、天井川の凹型の空間を活かした広大な公園が整備されました。


 

 

市民、事業者、行政の協働による公園マネジメント

 広大な公園が整備される一方、「どのようにして高質な環境を維持管理運営するか」、また、「どのようにして公園の集客力を高めるか」が大きな課題となっていました。そこで、基本計画策定段階から、市民活動や緑地管理を担う市民グループを組織化するとともに、公園内に民間事業者による集客施設の整備を行うこととしました。また、住民・事業者・市民活動団体等が参加する「草津川跡地管理運営会議」が設立され、活動やイベントの相互調整・相互連携を行うことで、多くの人でにぎわう公園づくりが進められています。

中心市街地活性化事業との相乗効果

 今回整備された『de愛ひろば』は、草津市の中心市街地に位置します。JR草津駅を中心とする中心市街地には、旧街道の東海道と中山道が分岐する草津宿があり、利便性と歴史性の高い地域ですが、郊外店舗の立地などに伴い、その低迷が懸念されていました。こうした状況から、2013年に草津川跡地公園の整備を起爆剤とする中心市街地活性化基本計画の策定も併せて行われました。
 計画策定とともに設立された「草津まちづくり株式会社」は、これまでに駅前の未利用地への商業施設の整備、空き店舗活用による店舗誘致を行ってきました。本公園では草津市から都市公園法第5条にもとづく許可を受け、公園用地の一部で集客施設の整備を行うとともに、公園にふさわしいテナント事業者のリーシングを行いました。
 集客施設は、宿場町であった歴史性や、広がりのある公園の中でランドマークともなるよう、大屋根を持つ寄棟の建物としています。また、店舗と公園を一体的に機能させるため、全棟にテラスを併設しています。こうしたコンセプトを踏まえたイタリアンレストランとピッツェリアカフェ、ホットヨガスタジオの3店舗がオープンしました。これら店舗は、公園利用者へのホスピタリティの向上や、公園内でのヨガイベントやオープンカフェなどの公園空間の積極的活用が期待されています。
 お近くにお越しの際には、ぶらりと訪れてみてください。

さらなる公園の延長

 今回、2区間が共用開始となりましたが、今後、さらに延長される予定です。整備された区間では、これまでには無かった集客が生まれています。今後の公園の延長によりまちの動線が大きく変化していくことを期待しています。
※本業務は三木、堂本が担当しています。


 

 

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2017年5月1日発行

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