レターズアルパック203号

ベトナムにおける裾野産業を元気にするために

執筆者;地域産業イノベーショングループ 高野隆嗣

製造業を中心に数千社が関西からベトナムに進出していると言われています。

 べトナムとの取引・進出ニーズの高まりを受けて、関係機関による「関西ベトナム経済交流会議」が設置されており(事務局・近畿経済産業局)、ベトナム商工省やホーチミン市・ドンナイ省と「経済発展促進にかかる協力文書」を締結するなど、現地の投資環境改善に向けた取組が推進されています。日本の技術協力を得て、ベトナム側も自国の裾野産業及び人材の高度化、グローバル・サプライチェーンの生産拠点を構築するなど、Win-Winの関係づくりが図られています。
 しかしながら、未だにベトナムの「裾野産業」が脆弱なことから、日系企業における部材の現地調達率が低迷しており、ローカル企業や台湾系・韓国系など第三国企業等に係る情報収集すら覚束ないのが実情です。また、現地従業員の確保・育成も問題となっています。本邦への留学生や技能実習生が急増する中、日本の中小企業の進出と現地企業の発展に寄与する人づくりが課題になっています。
 今回は、ベトナムに進出している日系企業、現地ローカル企業・第三国企業、現地送出機関、国内の受入機関、更には国内外の大学など、多岐に渡る調査を行う機会を得ました。また、学識経験者や企業経営者による研究会(座長・仲上健一先生)を通じて、裾野産業の脆弱性及び産業人材の確保・育成に係る課題等を明らかにし、日本企業の更なる進出や、進出済み企業の事業拡大に寄与するための課題を考察しました。更に、関西とベトナム・ドンナイ省の双方で、基盤技術を持つものづくり中小企業・大学・支援機関等によるネットワーク「日越サポインネット」形成に向けた施策も取りまとめています。
詳細は近畿経済産業局HP参照
→ http://www.kansai.meti.go.jp/2kokuji/glocal_PT/vietnamreport2016.html
 今後も引き続き日越のものづくり産業の交流・双発にお役に立ちたいと考えています。
※本業務は、地域産業イノベーショングループの高野、高田、貴船、山部が担当しています。


 

 

レターズアルパック203号・目次

2017年5月1日発行

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