アルパックニュースレター195号

ひょうご持続可能地域づくり人材育成機構(HsO)を設立し、持続可能地域づくり実践者育成講座を開講しました

執筆者;地域再生デザイングループ/戸田幸典 環境マネジメントグループ/中川貴美子・畑中直樹

エネルギー分野の持続可能地域づくり実践者育成講座開講

 平成27年、地方創生が叫ばれ、地域の担い手の確保が課題となっています。環境エネルギーの分野でも同様の課題を抱えています。固定価格買取制度により、再生可能エネルギーの導入は加速しましたが、資本力のある企業等が中心となる事例が多く、地域が主体的に取り組む例はまだまだ少ない状況です。また、「エネルギー」の視点だけでは、事業としては行き詰ってしまうことも多く、人口減少等による地域の課題や地域の自立など複数の視点とセットで取り組んでいくことも重要と言われています。  
 そんな中、環境省の全国3地区のモデル事業のうちの1つとして(申請・採択主体 アルパック)、兵庫県但馬地域で、「ひょうご持続可能地域づくり実践者育成講座」を開講することになりましたのでご紹介します。

全国のトップランナーの実践者による講義と地域に役立つ事業化組み立て演習

 講座は、基礎編、事業化編、ステップアップ編と約2年間かけて実施します。基礎編では、「環境エネルギー」の事業を地域で実践していくため必要なエネルギー分野の技術から関係法制度、経営、資金調達等の幅広い分野の基礎知識を学びます。そして、事業化編、ステップアップ編で、事業化の組み立てをグループワークにより体験し、一人でなかなかカバーするのが難しい幅広い分野をそれぞれの役割を補完する「チーム」を地域の中で育成していくことを目指しています。
 基礎編の講師の方々は、地域で事業の支援や事業化の取り組みをされている、事業の裏も表もご存じの実践者の方々を講師としてお迎えしています。1コマ2時間では足りない、濃密な講義時間となっています。


ロゴ

24名の幅広年代・職種の受講生でスタート

 各地での4回の説明会を終えた後、選考会を経て、受講生を決定しました。受講生は、但馬地域の工務店、循環系の事業者、金融機関、環境NPO、Iターン者、地域活動を行っている方々で、20代~70代と多様な職種と年代の方々が集まりました。基礎編を終えた後、事業化編の中で、どんなチームワークが育っていくのか楽しみです。なお、講座後、一定の要件をクリアした受講生は、「サスティナビリティ オーガナイザー(持続可能地域士)」として認定していきます。


開講式の様子

持続的な運営に向けてひょうご持続可能地域づくり人材育成機構(HsO)設立

 環境省のモデル事業としては2年間の予定ですが、その後も継続的に実施していくため、兵庫県、豊岡市、兵庫県立大学や事業パートナーの商工会議所、商工会、金融機関、NPOと共に機構(代表理事:当社取締役畑中)を設立しました。講座による人材育成だけでなく、講座後も事業化に関するサポートを行う予定です。取組の様子はホームページでも随時お伝えしていきます。
http://hso-t.com/


開講式後交流会の様子

基礎編講座の様子

アルパックニュースレター195号(新年号)・目次

2016年1月1日発行

新年の挨拶

ひと・まち・地域

きんきょう

うまいもの通信

まちかど