レターズアルパック201号

大阪市景観計画の見直しが進められています。

執筆者;都市・地域プランニンググループ 坂井信行

大阪市の景観施策のはじまりは、昭和9年に御堂筋沿道や中之島などが美観地区に指定されたときに遡ります。

 その後、都心部の主な幹線道路沿道の建築物のデザインを誘導する建築美観誘導制度の導入、都市景観条例の制定とそれに基づく景観形成地域の指定をはじめ、多くの取り組みが進められ てきました。平成18年には景観法に基づく景観計画が策定されました。この時に美観地区の指定は廃止されたものの、既存の制度が法に基づく制度として体系化されなかったことから、法、条例、要綱に 基づく様々な施策が並存する複雑な施策体系になっていました。
 近年の景観をめぐる状況の変化等に鑑みて景観計画が変更されることになり、アルパックでサポートさせていただいています。 現在の計画は目標や方針、全市一律の行為制限の基準がコンパクトに記載されたシンプルなものです。先般のパブリックコメントで公開された見直し案には、施策の前提となる景観特性が詳細に記載され、行為の制限が詳細化されるなど、冊子としても100ページを超える充実したものになっています。
 その他、景観計画区域の区分と重点届出区域の指定、屋外広告物に関する行為制限の位置付け、地域の自主的なルールづくりと運用への新たな支援の仕組みなどが変更のポイントで、景観施策として もかなりのパワーアップです。昨年9月にはこれからの大阪の景観を考えるシンポジウムも開催され、公民連携の景観形成に向けた機運も盛り上がってきました。
 現在は詳細化された基準を運用していくためのガイドラインを作成中です。景観の基準は抽象的なものが多いのですが、これをそれぞれに特性の異なる敷地においていかに適用していくのか、 その手順についてわかりやすく解説するべく、鋭意検討を進めています。計画の正式な決定と合わせてこちらも公開されることになりますのでご期待ください。


神農祭

適塾

中之島

道頓堀

レターズアルパック201号・目次

2017年1月1日発行

特集「新しい風」

今、こんな仕事をしています(業務紹介)

きんきょう&イベントのお知らせ

編集後記

まちかど