レターズアルパック201号
京町家の「いま」と「これから」京都市内にある京町家の「いま」を調査中。
執筆者;地域再生デザイングループ 戸田幸典
アルパックでは、京都市が平成20・21年度に実施した調査で確認された約4万8千軒の京町家について、京都市から委託を受け現況調査を実施しました。
調査は、昨年9月末から12月中旬にかけ、約40人の調査員が毎日交代で京都の街中を歩き、京町家の残存状況や空き家の判定、滅失・解体後の用途について写真を記録しながら実施しました。調査にはスマートフォンを活用、現場からクラウドのデータベースに調査データを送信(セキュリティ対策実施した上で)することでリアルタイムに確実な調査データの記録を行いました。
調査結果を眺めていると、市内中心部では町家の保全や活用が一定行われてることに対し、周辺部ではこの約7年で滅失した京町家の割合が多い印象を受けます。
今回の調査は地域に適した保全・活用や環境整備の手法、また適切な管理方法について検討する土台となるものだと考えています。
まさに今、京都市では委員会を設置し、今後の京町家の保全・活用の施策や取り組みについて条例制定も視野に検討を進めています。アルパックはその検討への支援にもたずさわっています。

町家調査の様子:1軒ずつ現場で確認

現場から調査情報を送信する調査データベース
レターズアルパック201号・目次
2017年1月1日発行
特集「新しい風」
- 特集「新しい風」/レターズアルパック編集委員会
- 特集「新しい風」/「農」×多様な連携で、地域も自分もワクワクしたい!
- 特集「新しい風」/地域を、同志と変えていく、新しいアプローチに挑戦しています。
- 特集「新しい風」/「サスティナビリティ」への環境マネジメント分野での新たな試み
今、こんな仕事をしています(業務紹介)
- 地域に寄り添って地方創生を考える その19~国土主軸から離れていても人口が増加した自治体/森脇宏
- 大阪市景観計画の見直しが進められています。/坂井信行
- “東大阪ショウテンズ”は、「ウマいもん」で、トライする!/高田剛司
- 大垣駅南口第一種市街地再開発事業暮らしとにぎわいのある「街のみなと」づくり。/木下博貴
- 京町家の「いま」と「これから」京都市内にある京町家の「いま」を調査中。/戸田幸典
- ミナミ御堂筋の空間再編が完成!隈研吾氏講演会を開催!/絹原一寛
- スポーツムーブメントと自治体の取組~滋賀県・県下自治体でのスポーツ関連業務の紹介/石井努
- 九州事務所の業務紹介/山崎裕行
きんきょう&イベントのお知らせ
- 小江戸川越の「喜多院」界隈の魅力まちあるき/依藤光代
- 新しいウツワに、今までと違う気持ちを盛ろう。/(株)バード・デザインハウス 鳥山大樹
- これからの地域づくりセミナー~地域に寄り添う地方創生をめざして~をスタートしました。/畑中直樹
- 第10回 CITEまちづくりシンポジウム~ディスティネーション都市大阪をめざして~訪れたくなる大阪を知る/中塚一・羽田拓也







