レターズアルパック206号
特集「スポーツ」
ヒルクライム大台ケ原since2001
~その日、村は自転車一色となった
執筆者;建築プランニング・デザイングループ/原田稔
今年で16回目となる奈良県上北山村の「ヒルクライム大台ケ原since2001」は村の若者で構成される村づくり団体「ワーク21上北山」の提案で始まった地域おこしのためのイベントです。 日本百名山でもある大台ケ原に設定された、約35キロメートル、標高差1・24キロメートルの急勾配な坂道コースを自転車で麓から一気に駆け上がるレースです。コースには世界遺産「大峯奥駈道」を有する大峯連山を眺める絶景が広がり、今年も村の人口の2倍の約800人の選手が大自然の中を駆け抜けました。 大会では村民の方々だけでなく村外からも多くのボランティアスタッフが参加し、前日には石拾いなどのコース整備が行われ、大会当日は早朝より沿道に出て応援するなど、村をあげての素晴らしい大会となりました。 ヒルクライムは自転車(自転車以外の競技もある)で山や丘陵地に設定された上り坂をひたすら登りつづけるタイムレースのため、自転車も選手も軽量化が求められるとともに、コースの状況や選手の特性に合わせたギアの選択が重要なカギとなります。大会の知名度が上がるにつれて、大会以外の日にも試走のために上北山村を訪れる選手も増えてきているようです。 これからも大会を長く続けることで村の元気を醸成するとともに、村の中に自転車乗りの姿が増え、将来はヒルクライムのメッカとして全国にその名を発信していけるように応援していきたいと思います。できればいつかは選手としても…。
レターズアルパック206号・目次
2017年11月発行
特集「スポーツ」
- 特集「スポーツ」/レターズアルパック編集委員会
- 自治体によるスポーツ施策と働き盛り世代のスポーツ事情/石井努
- 地域に愛される王道のチームスポーツ「バレーボール」/竹内和巳
- ヒルクライム大台ケ原since2001~その日、村は自転車一色となった~/原田稔
- 自然を体感できる自転車の魅力/伊藤栄俊
- しま山登山のススメ~絶海の孤島「青ヶ島」を訪ねて~/中村孝子
今、こんな仕事をしています(業務紹介)
- 「文化芸術立国」に向けた西日本の取組/江藤慎介
- 空き家をまちづくりの資源・きっかけに~マルチステークホルダーで対応していく空き家対策~/戸田幸典
- 住宅地の外構にみられる景観資源を調査しています/水谷省三
- 加西市に来たれ外国人観光客~地方都市におけるインバウンド観光の可能性を探る~/片山麻衣
- 「景観読本」ができました/中井翔太
- 地元の企業や産品を見て、知って、自慢しよう/高田剛司
- 「兵庫県林業会館」をCLTで建て替える/三浦健史
きんきょう&イベントのお知らせ
- これまでの50 年への感謝とこれからの50 年に向けた決意「アルパック創立50 周年記念フォーラム」を開催しました/創立50 周年記念フォーラム実行委員長 中塚一
- 地域に寄り添って地方創生を考える(番外編)/森脇宏
- 「イノベーション・キュレーター塾」を卒塾しました/江藤慎介
- チャレンジャー求ム-村ではたらく・つくりだす座談会&体感合宿プログラム-を開催しています/中川貴美子








