レターズアルパック206号
「イノベーション・キュレーター塾」を卒塾しました
平成28年9月から平成29年7月までの約1年間、京都市ソーシャルイノベーション研究所が主催する「イノベーション・キュレーター塾」に第2期生として入塾し、無事に卒塾しました。
京都市では、平成23年度より、様々な社会的課題をビジネスの手法で解決するソーシャルビジネスの支援に全国に先駆けて取り組んできました。こうした中、平成26年度に「京都市ソーシャル・イノベーション・クラスター構想」を取りまとめ、その推進拠点として公益財団法人京都高度技術研究所内に京都市ソーシャルイノベーション研究所を設置。「これからの1000年を紡ぐ企業認定」や「ソーシャル・イノベーション・サミット」の開催や、社会的企業の京都誘致等に取り組んでいます。
このような取り組みのひとつが平成27年度から実施している「イノベーション・キュレーター塾」です。経営者とともに社会的な課題をビジネスの手法で解決するため、多様な情報の海から未来を実現するための鍵を拾い上げる力を持った「キュレーター」が大切になります。当塾では、フェアトレードのセレクトショップ運営等に取り組む(株)福市 代表取締役の髙津玉枝氏を塾長に迎え、ゲストスピーカーとのセッション等から学ぶとともに、塾生一人ひとりが「マイプロジェクト」を探求するプログラムとなっています。これは単に知識を身につけるだけでなく、自ら実践することで、キュレーションに必要な、問いを立て、答えを導き出す「型」が身につくという考えによるものです。
私が入塾した第2期では、大和総研の河口真理子氏からSDGsやパリ協定、ESG投資等の世界情勢を学び、またNPO法人スマイルスタイル(平成29年10月にNPO法人ハローライフへ法人名称変更)の塩山諒氏やパタゴニア日本支社の辻井隆行氏からはローカル/グローバルでのソーシャルビジネスの実践を学ぶなど、充実したプログラムが展開されました。また、高津塾長や、研究所長の大室悦賀氏(京都産業大学 教授)、塾生同士からの厳しい意見をもらいながら、塾生自身のマイプロジェクトを磨きました。ちなみに私は、「まちづくり」という名前の“潜水艦”(=潜水艦の中の常識が、潜水艦の外では通じない世界)からなかなか抜け出せず、私自身が業界の沼地に嵌っている現状を改めて認識しました。
世界だけでなく国内でも、徐々にソーシャルビジネスの輪は広がっています。既に平成29年9月からは第三期「イノベーション・キュレーター塾」がスタートしています。あなたも持続可能な社会の実現を目指す、“四方よし”(三方よし+未来よし)ビジネスの支援者になりませんか?
レターズアルパック206号・目次
特集「スポーツ」
- 特集「スポーツ」/レターズアルパック編集委員会
- 自治体によるスポーツ施策と働き盛り世代のスポーツ事情/石井努
- 地域に愛される王道のチームスポーツ「バレーボール」/竹内和巳
- ヒルクライム大台ケ原since2001~その日、村は自転車一色となった~/原田稔
- 自然を体感できる自転車の魅力/伊藤栄俊
- しま山登山のススメ~絶海の孤島「青ヶ島」を訪ねて~/中村孝子
今、こんな仕事をしています(業務紹介)
- 「文化芸術立国」に向けた西日本の取組/江藤慎介
- 空き家をまちづくりの資源・きっかけに~マルチステークホルダーで対応していく空き家対策~/戸田幸典
- 住宅地の外構にみられる景観資源を調査しています/水谷省三
- 加西市に来たれ外国人観光客~地方都市におけるインバウンド観光の可能性を探る~/片山麻衣
- 「景観読本」ができました/中井翔太
- 地元の企業や産品を見て、知って、自慢しよう/高田剛司
- 「兵庫県林業会館」をCLTで建て替える/三浦健史
きんきょう&イベントのお知らせ
- これまでの50 年への感謝とこれからの50 年に向けた決意「アルパック創立50 周年記念フォーラム」を開催しました/創立50 周年記念フォーラム実行委員長 中塚一
- 地域に寄り添って地方創生を考える(番外編)/森脇宏
- 「イノベーション・キュレーター塾」を卒塾しました/江藤慎介
- チャレンジャー求ム-村ではたらく・つくりだす座談会&体感合宿プログラム-を開催しています/中川貴美子









