アルパックニュースレター173号

三重県で「環境CSR講座」を企画・運営しました

執筆者;大阪事務所 高田剛司


平成23年度、三重県の事業として主催された「環境CSR講座(全7回)」の企画・運営に、大阪事務所の畑中、中川、山崎衛と共に携わりましたので、その内容についてご紹介します。 今回、この講座を企画するにあたって特に留意した点は、一般的な環境対策の「ハウツーもの」にはしないということでした。
環境対策から一歩進んで、「地域の中で、企業活動自体が環境保全に結びつき、かつ企業経営に資するものにしていく」という考え方や、「CSR(企業のメセナ的対応)からSR(市民や行政とのパートナーシップの中で、企業も地域の中で社会的責任を果たしていく)」という考え方を基軸にしています。
そのような考え方に基づき、具体的には表のように、「環境リスク対策や排出権取引等に関する基礎的知識の習得」、「地域に根ざした企業経営戦略」、さらには「国際的ビジネス展開のための公的機関との連携」までを視野に入れた講座内容として、第一線で活躍されている学識経験者や企業関係者、アジア開発銀行やJICA(独立行政法人国際協力機構)、ICETT(公益財団法人国際環境技術移転センター)などの公的機関や行政の方々に講師になって頂きました。
一方で、出席者には企業のCSR担当者だけでなく、環境保全活動に関わるNPOや中間支援組織、行政職員なども対象にして多様な所属の方々の出席を得ました。
毎回、講師の先生方からは、各地・各企業の具体的な事例とともに、専門用語もわかりやすくご説明いただき、出席者からは非常に好評のうちに終えることができました。今回の講座をきっかけに、各参加者が「環境」と「ビジネス」、「地域の中でのパートナーシップ」のあり方についてこれまで以上に意識し、新たなビジネス展開と地域活性化に結びつけていただければと願っています。
最後になりましたが、この場を借りて、今回ご協力いただきました講師の先生方にあらためて御礼申し上げます。



各会場は「三重県鈴鹿山麓研究学園都市センター」または「じばさん三重」(いずれも四日市市)

アルパックニュースレター173号・目次

2012年5月1日発行

特集「進化・深化・多様化するワークショップ」

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