アルパックニュースレター173号

明石まちなかにぎわいセミナーを開催しました

執筆者;大阪事務所 橋本晋輔・岡本壮平


明石市の中心市街地活性化の一環として「明石まちなかにぎわいセミナー~魅力的な通りとまちの回遊性~」が3月22日に開催されました。
平日の午後でしたが、中心市街地の商業者の方を中心に14名の参加があり、大勢とは言えませんが、熱い思いのある方々が集まった中身の濃いセミナーとなりました。

宝物を掘り起こそう

冒頭、八木雅夫先生(明石工業高等専門学校副校長)に「なつかしいまちは元気になる」と題してご講演を頂きました。八木先生からは、「明石の中心市街地には歴史がありたくさんの宝物が眠っている。それをうまく掘り起し、評価して、手をいれながらまちの魅力として未来へ引き継いでいくことが必要」と、今ある資源を見つめなおし、それを活かしていくことの大切さについてお話頂きました。

にぎわいとまちなみづくりの両立

続いて、伊丹市の中心市街地で「まちなかバル」など、にぎわいづくりに取り組まれている伊丹酒蔵通り協議会の板倉会長、伊丹市役所の綾野氏から「伊丹市中心部のにぎわいの景観づくり」と題して、ご講演頂きました。板倉会長からは、伊丹にちなんだパンづくり(パン屋さんなので)など、まちづくりに参加するきっかけのお話しや、酒蔵通り協議会としてにぎわいとまちなみの両立をめざした「まち灯り」(行灯ライトアップ)や「のれん」の統一掲出などの取り組みを紹介して頂きました。

みんなで一緒にやっていこう

地元明石からは、魚の棚東商店街の安原理事長に登壇頂き、板倉さん、八木先生と一緒に、フロアからの意見も加えながら、ディスカッションを行いました。
「老舗のお店が並ぶ味わいのある通りもあるので、魅力的なストーリーづくりをしていくべき」という意見や、「人と人とのつながりが大切。商業者、住民、市役所などが一緒にまちづくりに関わるべき」という意見など、にぎわいあるまちづくりに向けて、具体的なアイデアが語られました。

魅力的な通りとまちの回遊性を目指して

アンケートやヒアリング、セミナーなどを通じて、商業者の間にも「何かやってみよう」という思いが強くなってきているように感じます。伊丹市でもそうですが、個店がバラバラでなく、みんなで一緒になって取り組むことで、個店からご近所へ、通りへ、そして街へと魅力が広がっていくのです。まちなみづくりや景観形成は、そのきっかけ・手段でもあります。まずは、明石の中心市街地に「魅力的な通り」ができて「回遊性」が生まれるように、応援していきたいと思います。



アルパックニュースレター173号・目次

2012年5月1日発行

特集「進化・深化・多様化するワークショップ」

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